トコジラミ(ナンキンムシ、南京虫)は、かつては不衛生の象徴の代名詞とも言われていた虫ですが、衛星環境が大幅に改善された現代においてまたトコジラミの被害が急増しているようです。トコジラミは蚊やダニのように、ヒトの血を吸います。ただ、蚊と違ってオスも吸血しますし、幼虫も吸血します。トコジラミに血を吸われると、強烈なかゆみに襲われ、吸われた箇所が赤く腫れあがるのでたいがいトコジラミの仕業とわかります。 今回は、そんなやっかいなトコジラミについて、発生原因や駆除対策についてご紹介します。 日本においては、かつて貧しい時期にそこらじゅうにトコジラミが蔓延し多くの人を苦しめた歴史があります。ただ、戦後に国をあげてトコジラミの駆除対策に乗り出し、殺虫剤の散布によって駆逐されました。 しかし近年また、トコジラミが急増している背景には、海外からの持ち込みが原因と考えられています。もちろん、意図的に誰かが持ち