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災害への備え
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麻柄一志(魚津歴史民俗博物館) はじめに 捏造という言葉で思い浮かべるのは2000年11月に発覚した旧石器遺跡捏造事件であろう。20年以上の間、宮城県を中心に東日本一帯で旧石器時代の地層に新しい時代の石器を埋め込み、遺跡を捏造していた事件は、捏造者の発掘成果(捏造成果)に基づいた日本の歴史を根底から覆し、日本列島における人類の登場を60~70万年前から約3万5千年前まで押し上げてしまった。考古学はモノの観察に学問の基盤を置いているが、この事件よって日本の旧石器時代研究者の石器観察能力が疑われた。僕も幾つかの著書で捏造遺跡を重要な遺跡として取り上げており、元々無かった信用を失墜した。この事件で唯一得たものは捏造という漢字が書けるようになったことぐらいである。このように旧石器遺跡捏造事件は日本の考古学会と僕に大きなダメージを与えたが、歴史の捏造は考古学の世界だけではない。古文書などには内容が捏
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