喉詰め発声や過緊張性発声する方の多くが、肩甲舌骨筋が浮き上がるほど硬くしている事実を知っていますか?(痙攣性発声障害内転型、音声振戦症、気息性嗄声、努力型発声、頚部ジストニア、声帯結節などの患者様にも多く見受けられます・・・) 肩甲舌骨筋は、人間の筋肉の中でも最も変わった存在です。 舌骨を起始として胸鎖乳突筋と斜角筋(前中後)を通り肩甲骨に付着します。 形状は二つの筋腹をもつ二腹筋で、この他には顎二腹筋と眼球を動かす上斜筋しかありません。 役目として、舌骨の引き下げ、頚部の筋膜の引き締め、内頚静脈の膨張です。 深在性と筋腹が薄いためアクセスが難しい筋肉です。 しかし過緊張の発声をする人は、この筋肉の筋腹が浮き上がってくるのです! この筋肉が硬くなると、甲状軟骨が頚椎方向ならびに下方に圧着されてしまい、発声にとってマイナスとなります。 つまり声のコントロール不全に陥るのです。 また僧帽筋から