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掃除・片付け
crescentmoon117.hatenablog.com
ある日、母が言いました。 ーわたしは わたしを やめますー 🌘🌘🌘 認知症がすすみ、自分が何者なのかわからなくなって、自分が自分でいるのに嫌気がさした母のことばでした。 ーわたしは わたしを やめますー 🌘🌘🌘 私は、まだつきこをやめるつもりはないのだけど、ブログのタイトルに必ず「月、ツキ、つき、」などを入れると言う自分ルールが、そろそろ面倒になってきました。笑 自分を追い込む事が嫌いではないけれど、元旦に不時着こそせずに済んだものの飛行機が戻ってしまったことや、その後気を取り直し北の大地へ降り立ったはいいものの母の術後の創部が化膿してるのを発見し再手術になったことや、再び母の入院付添待機の為二週間も自宅に戻れなかったことや、先月の母の入院付添時のダメージで体調を崩し動けなくなったことや、久しぶりに会った息子がコロナ感染したことや、息子に久しぶりに会った日は息子が発熱する2日前
2022年元旦。夫と二人、早朝に家を出た。向かった先は羽田空港。独居の義母に会う為。そして、二週間ほど前、正常圧水頭症のシャント術を終えた実母の経過確認の為に。この入院時に一週間付添した結果、私は心身ともにズタボロに。まぁ、仕方ない。 ここ数年外れる事がなくなった天気予報は、年末寒波が襲来し大雪や吹雪に警戒が必要だと繰り返し注意を促していた。 以前、搭乗した飛行機が吹雪の為空港に着陸出来ず、上空で小一時間ほど旋回を続けた事があった。夫もまた、猛吹雪で着陸困難となり離陸した空港まで引き返した事があった。 冬に北国へ向かうと、こんな事が結構な頻度であるとは言え、よりによって元旦に起こるとは。私達を乗せた飛行機は着陸態勢を取ることが出来ず、かれこれ一時間ほど上空旋回を続けていた。機長によると、北の大地空港の除雪が終わるのは、約三時間後の予定だという。そして、そのアナウンスから程なくして飛行機は羽
唐突ですが、行ってみたい場所はありますか?私にはいくつもあります。沖縄の石垣島に行ってみたいし、ゴッドファーザーロケ地巡りをしにイタリアにも行ってみたいです。いつか行きます。そして、もう一箇所ずっと前から行ってみたいと思い続けている場所があるのです。 それは高松市にある甲村記念図書館です。あ…。マニアの方なら知ってますよね。この図書館が実際には存在しないことを。だって甲村記念図書館は、あの方の頭の中にしか無いのですから。 「僕の頭の中には実在しますが、実際には存在しません。僕が勝手にこしらえたものです。すみません・・・」ー村上春樹ー 🌖🌖🌖 どんな状況でも、人は楽しめるなにかが必要です。 村上氏はそう言っています。コロナ感染拡大により世の中が変化し、生活スタイルや何もかもが変わりました。少なからずその影響もあってか、私の母もすっかりと変わってしまいました。 この数ヶ月、母が安心安全に
10年前と言えば、そろそろ更年期の入り口だった。しんどい日もあった。だけど、今は知っている。どんなことだって始まれば終わりが来ると言うことを。良い事も良くない事も、いつか必ず終わりが来ることを学んだのが、この10年。 🌘🌘🌘 真っ只中にいた時は、永遠に続く様に思えた子育てもそう。ワンオペ育児だったし、思春期にはただ見守るしか出来ない事もたくさんあったっけ。だけど、ある日のこと。それは呆気なく終わりを迎えた。あんなに大変だったのに、思い出すのは楽しいことばかり。病弱だった息子たちの看病で眠れなかった夜さえも、今は懐かしい思い出となった。 想像すら出来なかった夫婦二人の生活。それは想像とは少し違っていた。子どもがいなければ会話なんて無いと思い込んでいたけれど、実際はそうでもないよ。くだらない話をしてお腹を抱えて笑う事もあるし、意外にも楽しいよ。この年齢になったらドキドキは不整脈だけで十分
職場の先輩から教科書を貸して欲しいと頼まれていたのに、返信が出来ずにいたら再度連絡が来た。教科書がありません。私は慌てていた。焦っていた。まずは謝罪の連絡をしなくては。わたしは今、実家にいて教科書が手元に無い事を早く連絡しなければ…。早く返信しなくちゃ。そこで目が覚めた。あぁ、よかった。夢だったんだ。時計を見たら3時半だった。 睡眠不足のせいなのか、過労のせいなのか、ただただ焦っているだけなのか、緊張しているからなのか、はたまたそれら全てが原因なのかもしれないけれど、LINEの返信をしながら寝落ちしてしまったようだ。家の中は静まりかえっている。起きるには少し早い。だけど、そろそろ貴女がトイレへと起きる頃かな。 そして考える。この急展開の中で、わたし達の出した結論は正しかったのかな、もっと他に選択肢は無かったのかな。そう何度も何度も自分に問いかける。そして、やっぱりこれが最善なんだと言い聞か
また二週間後に来るからね。そう言って、私は母に手を振った。 北海道の夏は短い。今年は北国とは思えない暑さが続いたけれど、私が帰省したお盆前にはすっかり涼しくなっていた。こうしてあっという間に夏は過ぎ去ってゆく。風が秋色になると途端に物哀しくなる。夏の終わりは、ただでさえ物哀しいのに、今年の夏は・・。 うだるような暑さの中でマスクをする生活は本当に辛いしキツいけれど、空が青くて、蝉が力強く鳴いて、太陽に漲る力を感じる夏は、不思議と気持ちも明るくなってくる。季節を人に例えると、春夏は未来ある若者って感じがする。反対に秋冬は、先が見えてきた高齢者って感じがしなくもない。 🌕🌕🌕 認知症の診断を受けた母は、まるで坂を転がるような速さで症状が進んでる。それもそのはず、薬に過敏体質で頼みの綱の薬が何も使えない状態なのだ。気休めかもしれないけれど、モノによっては進行を少し遅らせることが出来る薬だっ
もう随分と会っていないのに、ふとした時にその人を思い出すことがあります。 それは、本を読んでいる時だったり、黙々と歩いている時だったり、風の匂いが変わった瞬間に。 文章から浮かぶ情景や、歩きながら突然思い出した出来事や、風が運んできた香りで、その人を思い出すことがあるのです。 誠に自分勝手で、常日頃から起こる出来事を自分に都合良く解釈してしまう私。ふと誰かを思い出したときは、こんな風に考えています。 あぁ、もしかしたらあの人が私を呼んでいる。 そして。 きっとそうに違いないと、私は一人微笑むの。 ちょうど二週間前のこと。仕事帰りにスーパーに寄って買い物を済ませ、自宅へと続く坂道を歩きながら空を見上げた時。私は、ふと彼女のことを思い出しました。 🌗🌗🌗 彼女と言うのは高校の同級生の夏海(なつみ)。その名の通り夏に生まれた夏海は、夏の眩しさを身に纏う女の子。 夏海と私は高校三年のクラス替
先日は100万円について書いたけれど、ここのところ気がつくとお金の事ばかり考えてる。その理由は、たぶん親のことがあるからかな。お金の話って、親しくても難しい。だけど気になるお金の話。この先、ゆっくりブログも書けなくなりそうだし、今日は思い切って書いてしまおう。 昨年義父が逝去したときのこと。この先自分に何かあったとき、私たちが困らないようにと、義母が銀行口座やカードの暗証番号を教えてくれた。一人息子ではなく、息子の嫁の私に。私は娘じゃないからお金のことはちょっと…と断ったのだけど。義母はそれまで、私に会うたび口癖のように言っていた。 うちのお父さんは小さい会社で働いてたから年金が凄く少ないの。私一人残されたら生きていけなくなるの。その時は、塩を舐めるしかないわ。 そう言われると、私は本当に困ってしまった。そして不安になった。聞こえないふりをしたり、大丈夫だよ〜と流したり、塩だけじゃなくご飯
子どもの頃、雪が降ると妹と雪だるまを作った。まずは手のひらで、すーっと雪をすくう。すくった雪はぎゅっぎゅって両手で握る。おにぎりを握るみたいに。小さなボールみたいになったら、つぎはその塊を雪の上で転がしていく。コロコロと転がしていくと、雪の塊はどんどん大きくなる。 みるみる雪は大きくなって、ひとりでは転がすことができないくらいの雪の塊になる。雪だるまも、かまくらも、雪まつりの巨大雪像だって、最初は小さな小さな一粒の雪なのに。 ❄️❄️❄️ お金は雪だるまみたいだ。最初は僅かな金額でも、長い時間をかけて貯めていけば大きな金額になる。その逆に借金も雪だるまのよう。なかなか貯まらない貯金より、あっという間に大きくなる。雪だるま式に増える借金だなんて怖すぎるけど。 この春、社会人になった次男に話したばかり。毎月少しずつでもいいからお金を貯めることの大切さを。借金の怖さを。冠婚葬祭はケチってはダメな
私の目の前に、大きな波が現れた。だけど、私がその波から逃げることはできないみたい。 その波は、ある時突然と私の目の前に現れたの。つい先日、ここ数年私を悩ませていた荒波からようやく抜け出せるかもと、喜んだばかりなのに。これでようやく凪波だなと思ったのに。安堵したのも束の間だったなんて。 私はこの波をどうやって乗り越えればいいのかな。そもそも私は波乗りなんて好きじゃないんだよ。て言うか、本音を云うと、わざわざ波乗りなんてしたくないんだよ。私はどっちかって言うと、ビーチで寝転んでる方が好きなんだから。本を読んだり、ぼーっとしたり。波とはじゃれあうぐらいが丁度いいの。 波乗りに詳しい人がいるなら、是非とも教えていただきたい。上手な波乗りの方法を。力まずに楽に波に乗る方法を。 今はまだうまく波に乗れていない。初めて見る種類の波だし、他にも日々違う波が現れるし。毎夜妹や弟と、あーだこーだと乗り方の情報
3月末に終了したドラマ「俺の家の話」観ていましたか?俳優長瀬智也の最期の作品に相応しく素晴らしいドラマでしたよね。笑いながら泣いて、泣きながらいっぱい笑わせて貰いました。 「長瀬演じるピークを過ぎたプロレスラー・観山寿一が、西田演じる能楽の人間国宝である父の介護のために現役を引退し、名家の長男として介護問題や遺産相続バトルに巻き込まれていく様子を描く異色のホームドラマ」(TBSより) クドカンドラマですし、最期の最後まで予想を裏切る展開でしたが、ドラマが始まった時から一貫していたのは、親の介護問題の他に結局これが言いたかったのね…ということでした。 ー子どもはいつだって親に褒めてもらいたいー これから先の私自身に起こりそうな予感しかない、私と妹弟を巻き込む親の介護に関する様々な問題を、ドラマの内容とちょっぴり絡めて書いたのが、先日のリアル「月子の家の話」です。ドラマを観ていた方には、私の母
以前、満月の夜は眠りの質が落ちる傾向にあるなんていう記事を読んだことがある。 睡眠時間は新月の夜に比べると平均20分短くなる――。 確か、その研究チームの実験によると、部屋から月は見えなかったにもかかわらず、満月の夜は睡眠時間が平均して20分短くなり、眠りに落ちるまでにかかる時間は新月の夜に比べて約5分長くなり、深い眠りに落ちている時間は平均で30%減ったという。 さらに、眠気を司るホルモンのメラトニンの分泌量を調べた結果、満月が近づくにつれ、メラトニンの分泌量が減ることが分かったそうだ。 🌕🌕🌕 満月が近づくにつれ、私のメラトニンが減っていたのでしょうか。数日前、私は全然眠れなくなりました。仕事の緊張が解れないところに、遠くにいる母の事を考えるとどんどん目が冴えてきたのです。 眠ろうと思えば思うほど眠くならないのです。ならばと、海外ドラマを観始めたのですが、一向に眠りは訪れず三話ほ
ー中学校のお便りからー ある日の全校朝会。長男が詩の朗読をしたようです。 《今日の詩》 歩くうた 谷川俊太郎 ひとは歩く てくてく歩く ひとは歩く のそのそ歩く ひとは歩く ぶらぶら歩く ひとは歩く 道がなくても ひとは歩く 砂漠をこえて ひとは歩く よそ見しながら ひとは歩く 好きな方へ ひとは歩く 今日から明日へ ひとは歩く 自分の足で ひとには歩く 自由がある ひとは歩く すたすた歩く ひとは歩く とぼとぼ歩く ひとは歩く のしのし歩く ひとは歩く 扉を開けて ひとは歩く 錠をこわして ひとは歩く 壁を突きぬけ ひとは歩く 大地を踏んで ひとは歩く 国境を越えて ひとは歩く ひとを助けて ひとには歩く 自由がある 《朗読》2年3組 月影○○○○ ぼくは、これからの生活や人生の中で、いろいろと大変なことがあると思うけれど、しっかりと自分の道を歩んでいきたいと思ったので、この詩を選びま
私が社会人一年生だったその昔。まだ看護師の多くはワンピース型の白衣を着て、頭にはナースキャップを被っていた。そのナースキャップも、不衛生、ナースマンが増えてきたなど時代の流れと共に使われなくなった。制服もカラフルなものが増え、より動きやすい実用的なものに変わっていった。 現場のナースキャップはなくなったけれど、看護の精神を象徴するものとして、学生が将来の道を歩むためのセレモニーでは今も用いられているようだ。 看護学校二年生。看護職への認識や決意を新たにするべく初めての病院実習前にその儀式は行われた。 ー戴帽式ー 教員から一人ずつナースキャップをつけてもらった後、ナイチンゲールの灯からキャンドルに灯をいただく。それはとても静かで厳かな儀式で、今も私の記憶の引き出しの中にしっかりと仕舞い込まれている。 看護師という職業に対する意識を高め、その責任の重さを自覚させる為に執り行われている儀式。憧れ
私は長女。四歳下に妹、九歳下に弟がいる。若い夫婦の初めての子どもが、この私。まだ若かった母にとって、癇が強く泣いてばかりいる私の育児は本当に大変だったらしい。まぁ、育児は若くなくても大変だけどね。こちらの思うようにいかないことだらけだし。 時は昭和の高度経済成長期。父は子育てを含め家のこと全てを母に任せきりにした。平日は仕事、飲み会。出張で留守にすることも多く、母は今で言うワンオペ育児をしていた。 子どもが二人になっても三人になっても、それは変わらなかった。私の中の父の記憶は、スーツを着て出勤する姿と、休日にゴルフから戻り、家でゴロゴロしてる姿。家族旅行とか、遊んでもらった記憶は殆どない。 四歳年下の母とは仲睦まじい夫婦って感じでは無かったかな。破れ鍋に綴じ蓋夫婦。何やかんや言っても二人が一緒にならなければ、私たち妹弟はこの世に存在しないわけで。感謝感謝。 🌗🌗🌗 サラリーマンだった
もう随分と海外旅行に行ってない。この一年は、海外どころか国内すらの移動も難しい状況だ。その所為なのかな。自分では意識してたわけじゃないんだけど、気がつけば旅の本ばかり買っていた。でも、どれもこれもさほど興味をそそられるものはなかった。本を読んでいても、ここに行きたいなーと思う印象深いところがあまり無かったのだ。 本棚には新婚旅行で出かけたフィジーのガイドブックがまだ残っている。当時、今ほどメジャーでは無かったフィジー情報を集めるのはなかなか大変だった。ガイドブックの厚さは近隣国と合わせても約1㎝ほど。友人達の新婚旅行先は、ハワイやオーストラリア、ヨーロッパなどで、フィジーに行った話なんて聞いた事が無かった。 とは言え、誰も行こうとしないところをハネムーン先に選ぶなんて、天邪鬼な私達らしいでしょ。初めて訪れたフィジーは、まさに癒しの楽園で、別世界で、あたたかくて(暑すぎて)、いつの日かまた必
前編ーそれはそれはしつこい話で失礼致しましたー そんなこんなで最近重たいバッグがキツくなってきた私が好んで使ってるのが、こちらのブランドのバッグなのでした。 出会いは今から30年以上前のことです。初めて使ったのはバッグではなくて、父が旅行土産としてくれたお財布でした。それがとても使いやすかったのです。私は初めての海外旅行で、その直営店を訪れてバッグを買いました。嬉しくて旅行中からバッグを使い始めました。 冒険家でもある創設者ロバート・M・リー(通称ボブ・リー)が作る商品は、とても耐久性に優れています。アフリカの酷暑にも耐えうると言われてますが、私の手荒な扱いにもずいぶん長いこと耐えてくれました。 HUNTING WORLDといえば、象のロゴマークですよね。牙のない子象は、幸福のしるしであり、自由と蘇生のシンボルであると言われています。 また、2008年よりチャリティープロジェクトを開始し、
明方3時48分満月を迎えます まだまだ続くと思ってるから 争ってみたり諍いをしたりと まだまだ続くと信じてるから 腹を立てて喚いてみたりする お気に入りの書店でみつけたよ 小中学生にと向けた青い鳥文庫 大好きな谷川俊太郎さんの詩集 全ての漢字にルビがふられています お気に入りの書店のことはこちらに たったいま死ぬかもしれない こころの底からそう思えれば あらそいもいさかいもしたくなくなる だれもがたったいま死ぬかもしれない ー略ー たったいまー谷川俊太郎ー たったいま消えてなくなってしまう そう思ったら一秒も無駄にできない たったいま死ぬかもしれないなんて 考えたくないけど考えてみたりした たったいま死ぬかもしれないなら たったいま楽しい事だけ考えたい たったいま美味しい物を食べたい たったいま大好きな人と一緒にね たったいま誰もが死ぬかもしれないなら たったいまみんなしてアホほど笑いたい
まだ3月だと言うのに、カンガルー日和を思い出すような晴れの日が続いています。春ですね。 もう使うことはないと思っていた、唯一の資格を使い少しだけ働き始めました。久しぶりの電車通勤。数年前まで10年間働いていた職場には徒歩で行ける距離だったから、こんなに朝早く電車に乗るのは実に数十年ぶりのこと。 ぎゅうぎゅうではないけど、かなり混み合った電車に揺られながら、私は幸せを感じています。車内の乗客を見て、私より更に一時間も早く出勤する夫のことを考えたりもします。 早朝に家を出て、約一時間かけて職場に向かう事ができるって、元気ってこと。健康ってこと。期間限定ではあるけれど、ちゃんと仕事をしたい。少しでもいいから誰かの役に立ちたい。そんなことを思う3月のある晴れた朝なのです。 2・12ー週刊朝日の表紙よりー 主義者の方々は、この表紙のイラストが誰のものかすぐにわかりますよね。 私が一番最初に読んだ村上
これ、私からのラブレターです。 え!?校長先生にラブレター? 卒業式の日、私は子どもたちがお世話になった校長先生に手紙を渡した。ラブレターだとは言ったけれど、まさか愛の告白であるはずが無い。 最期にどうしても感謝の言葉を伝えたかった。挨拶するだけでは、感謝の気持ちを伝えきれないような気がして手紙を書いたのだ。校長先生は、私の言葉に一瞬驚きの表情を見せたものの、すぐに笑顔で私が差し出した手紙を受け取ってくださった。 ☽・:*☽・:*☽・:*☽・:*☽・:*☽・:*☽・:*☽・:* 〇〇校長先生へ ご定年おめでとうございます。 子ども達二人が大変お世話になりました。御指導ありがとうございました。 お陰様で、毎日安心して子ども達を学校へ送り出すことが出来ました。 〇〇校長先生が全校生徒の子ども達の名前だけではなく、親の名前まで覚えて下さっていることには、とても驚きました。私はそれがとても嬉しかっ
今夜は新月。新月は新しい始まり。だからと言う訳ではないけど、私も気持ち新たにパートを始めた。 そして、始まりは何かの終わり。 次男の大学生活も終わりを迎え、来週は卒業式だ。私には、卒業式シーズンになると読み返したくなる一通の手紙がある。 その手紙というのは・・。 以下は過去に書いた記事を大きく加筆し修正したものです。 ☽・:*☽・:*☽・:* 長男が中三、次男が小四の5月。夫の転勤により、田舎から関東へと転居してきた月影一家。 転校後、次男の初登校日に同伴して小学校へ行くと、不在の校長に代わりに対応してくれたのは副校長だった。 緊張している次男に、やけに明るい副校長が話しかけてくる。次男がもじもじしていると、担任の先生が現れた。 女の先生だった。細やかな対応をしてもらえるかと期待したのも束の間、この担任が発した第一声によってその期待は粉々に砕かれてしまった。あー、今思い出してもモヤモヤする
生きるー谷川俊太郎ー 生きているということ いま生きているということ 泣けるということ 笑えるということ 怒れるということ 自由ということ 生きるー月影つきこー 生きているということ いま生きているということ 今朝も目が覚めたということ 大きく息が吸えるということ 風の音が聞こえるということ 生きているということ いま生きているということ 昨夜もまた美味いビールが飲めたということ 今夜温かいごはんを食べられたということ 君が美味しいという声が聞こえるということ 生きているということ いま生きているということ 心の声に耳を傾けるということ 心の声を言葉にするということ 心の声を誰かに届けるということ 生きているということ いま生きているということ あの日が過去になっているということ あのときの記憶は消えないということ あの日のことをまた思い出すということ 生きているということ いま生きている
お肌がプルプルの女子を見た後、鏡を覗いてぞっとする。同年代の友だちと会い、少しだけホッとする。 これって、わたしだけでしょうか…。 ☽・:*☽・:*☽・:*☽・:*☽・:*☽・:*☽・:*☽・:*☽・:*☽・:*☽・:*☽ 何気に手にしたこの本の著者を見て、私は直ぐにレジに向かった。なぜなら、無敵のオバサン二人が好き勝手にしゃべり倒してる対談本だから。鏡を見て落ち込んだばかりだけど、これを読んだら元気になりそうな気がした。 今年古希を迎える有名脚本家の大石静氏も、二年後に古希を迎える作家の阿川佐和子氏も、どうしてこんなに若々しく溌剌としてるのだろう。 二人の話の内容は…「結婚・不倫・仕事・看取り・更年期・死・占い・下着・美容・ファッション」について…って、いつも私が友だちと話してることじゃないかーい。 違うのは子どもの話が無いことぐらい。読後感ですか?そうだな。 歳を取るって、まんざら悪い
それ、パーマですかぁ?いいですね、その髪型。 っていうか…私その髪型にしたいんですよぉ。 だから、パーマなのかなって思ってぇ、聞いちゃいましたぁ。 可愛い書店員さんに、いきなり髪型を褒められた。一冊の本を買おうとした私は、レジでの突然の質問に驚きつつ、その店員の女の子と暫し髪バナをした。 ずーっとパーマはかけていないこと、ヘアアイロンを使ったり、毛先を巻いたりはするけど、美容師さんの腕が良いからスタイリングは楽なこと…。 初対面だというのについ調子に乗って話してしまった。まぁ、私は知らない人から度々とこんなふうに声をかけられるのだ…汗 今夜は、おばさんの髪型の話がしたいのでは無いのです。二ヶ月に一度、おばさんの髪を見ず知らずの人に褒められるほどに整えてくれるカリスマ美容師北川さん(仮名)のマイブームが、今日の話題です。 🌓🌓🌓 モザイクが出ると反射的に目を細めます。調子がいいときは、
コロナ禍で街がロックダウン中の開催となった全豪オープン。連日試合を観て感じたのは、明らかに「世代交代の波」が押し寄せているということ。 世界ランキングー2月8日更新ー ーsportsnaviより出典ー 世界ランキング一位のノバク・ジョコビッチは、全豪オープンで最多の8回優勝しており、ここ10年間には7回も優勝している絶対王者。 その絶対王者と先日の準決勝で対決したのが、予選勝者で世界114位からグランドスラム初出場でベスト4進出の快挙を達成したロシアの無名選手アスラン・カラツェフ。 残念ながら、ジョコビッチには勝てなかったけど、その試合は堂々たるものだった。ジョコビッチが何度か拳を挙げて吠えた瞬間は、今回初めて彼の名前を知ったと言うアスラン選手に対して少し脅威を感じたように私には見えたよ。 22歳のチチパス(超イケメン)も、ジョコに次ぐ強豪ラファエル・ナダルを破って準決勝へと駒を進めた。(
昼下がりに荷物が届いた わたし何も頼んでないよ 荷物伝票の差出人を見る 見慣れた癖のある文字が あ…、これはもしかして 先日出した手紙の返事… ーSNOOPYに託した手紙ー そうだった、忘れるところだった 明日の早朝、水瓶座で新月なんだ 新月が水瓶座にある時に実現する願いは 胸がときめくようなわくわくすることや 明るい未来を齎す願いごとが叶いやすい 友情を支配するのも水瓶座の新月だった 新しい人間関係が、幸福感や自信を齎し 再び友情が生まれ、協力し合えればいい 水瓶座のカードの伝言は 状況に愛を注ぐという事 水瓶座のテーマは 「進歩と改革」 今は前へ進むとき 過去を手放しできるだけ早く 未来へと向かってすすむこと 突然と突きつけられた「絶交宣言」も もう忘れて手放して前へすすむときだ 彼女から届いたのは 手紙とチョコレート 手紙に書かれてあった言葉は 私への辛みの言葉ではなくて 変わらない
深夜の駅の構内でどれくらい待っただろう。時間の経過がよくわからなくなっていた。まだ数分しか経っていないような気もしたし、もう何時間も経ったような気もした。まさか二人は、乗り継ぎに失敗したのだろうか。私は念のために最終電車の到着時刻を確認した。 100%の声を持った女の子とはー前編ー いったい何時に帰ってくるの?電車から流れてきた人の波を見送りながら、本当に最終電車になってしまうのか…と思ったそのとき、人混みの中に随分とカラフルな服を着た二人の姿を見つけた。 そうか、TDLで買ったんだね。二人はお揃いのディズニーキャラクターがプリントされたパーカを着ていた。疲れきった人で溢れた深夜の駅の構内では、その服はちょっとだけ浮いていた。 次男は、不貞腐れた顔で私の方を見た。 女の子は、あの100%の声で私に言った。 「ごめんなさい」 良かった良かった。大丈夫? 疲れたでしょ。楽しかった? 言いたいこ
今夜はまだまだ眠れそうにない。明日は朝から仕事なのに眠れそうにない。ただでさえ眠るのがヘタクソなのに眠れそうにない。15歳の次男が帰って来ないのだから、眠れるわけがない。 少し前の夜のこと。上手く眠りにつくことが出来ず、もう何年も前の眠れぬ夜のことを思い出した。 その日、次男は同級生の女の子とTDLに出かけていた。何かの振替休日だったのかな。私はその時の次男は中学生と記憶してたけど、本人は高校生だったと言う。どっちにしても、彼はまだ15歳だった。 🌙*゚🌙*゚🌙*゚ その女の子は、一度だけ我が家に来たことがある。夕方に近い時間だと言うのに、女の子は昼ごはんを食べていないらしい。女の子がカップ麺を食べるからお湯を沸かしてと、次男が言った。パスタか炒飯なら直ぐに作れるよと伝えたけど、大丈夫だと言う。 そりゃ、遠慮しちゃうか。私がお湯を沸かすと、彼女はうちのリビングでカップ麺を啜り始めた。
あの日から29回目の2月1日がやってきた。 外の雪はちらちら降る程度だったけど、東京は大雪。そして、私の夫となる新郎はまだ会場となるホテルにも現れない。不安はまたひとつ増えて大きくなり、私の中でごうごうと渦巻いていた。 ー前編ー結婚式前のブルー ー中編ー新郎が現れない 🌙*゚🌙*゚🌙*゚ 二年ほど前にオープンしたチャペルは、ホテルの外に建てられていた。チャペルでの結婚式は、パイプオルガンの音色が流れる中、新婦と父親が腕を組んで入場するところから始まるよね。映画やドラマでよく見るあのシーン。 私はその日まで父と腕を組んで歩いたことは勿論、仲良く並んで歩いたことも無かった。父は歩くのが早い人で、一緒に出かけても自分一人でずんずんと先を歩く人だった。 挙式直前に、父と二人並んで歩く練習をした。歩幅も違うし、これがなかなか難しい。父は平静を装ってはいたけれど、私よりずっと緊張してるみたいだ。
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