引用部はAIが絶対に人間を超えられない「根本的な理由」を知ってますか(西垣 通,千葉 雅也) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)より それは結局、どこまで行っても「量」の世界ですよね。しかし今では、「計算能力の爆発的な向上」というクオンティティ上の変化が、まるで「質」、クオリティの問題に踏み込んでいるかのように言われている。実際は計算量が増えているだけなのに、それがまるで人間の質的思考に代わるようなものをコンピュータが帯び始めたかのような幻想を引き起こしている。 これを主張するためには、「人間の思考が、量の規模により質的変化をもたらしたものではない」という大前提が必要だが、著者らはどう考えるのか。猿の思考、猫の思考、クジラの思考、ネズミの思考。生命であればミトコンドリアであっても計算機の「思考」と本質的な差があると、著者らは主張しているように読めるが(本記事末尾など)、その主張に合理的