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猫
dontcrybaby.hatenadiary.jp
私はまるで怪我をした小さな子どもが母親に泣きつくように、次から次へとこれまでの経緯や自分の思いを話した。保健師は黙って話を聞いてくれた。話し終えるとこんな話をしてくれた。 「赤ちゃんにはね、誰が育てても育てやすい子が2割、普通の子が6割、癇の強い育てにくい子が2割いるって言われてるの」 「こういう子は生命力が強いんだよ。物事の変化に敏感で好き嫌いがはっきりしているけど、しっかり自己主張できる芯が強い子になるよ!その分お母さんは大変なんだけどね」 目から鱗が落ちるようだった。それは多分何の根拠もない気休めや励ましだ。でも育児書にもなく、母親学級で教えてくれることもない苦しい育児生活が確かにあることをこの保健師はわかってくれていた。救われる思いだった。私は胸にずっとつかえていた思いを吐き出した。 「娘が育てにくい子だとしても、ちゃんと産んであげられてたら違ったのかなって思うんです」 と。元気な
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