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ブックレビュー
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初心者でも『アリアンロッド』のGMが出来るように解説が付いてるのだが、たぶんこれはある程度の技量が付いてこないと効果無いだろうな。いや、むしろ、そのレベルのGM用に書かれているのだろうか? ともかく、毎度のことであるが久保田悠羅氏のシナリオの完成度は高い。それはひとえにシナリオに無駄となる要素が高いことだと思う。シナリオの展開によって2パターンに分かれるなら、その片方は確実に無駄となる。だが、その部分がある故に突発的なことにも対処しやすいのだ。今回のリプレイで言うと、PC達が馬車を奪うという予想していない行動を取ったとき、咄嗟にチャート表の効果のひとつに作っていたものを引用している。最近、あまりシナリオを作り込むGMを私の周りで見ないが、これを目指すときっとGMの技量も上がるんじゃないだろうか。そういう意味ではGMにとって凄く参考になるリプレイだと思う。 アリアンロッド・サガ・リプレイ・ア
GMをやるための特集が組まれていたので目を通したが、おそらくこれを読んでもGMしたくなる人っていないだろうな。GMをやっていると出てくる問題点への対処法を書き出してくれているのだが、はっきり言って本当にこれぐらい出来ないと面白いものは創れない。そして、見返りはあまりにも少ないときている。大変だなと思われて、GMやりたくないと思うのが関の山だろう、ふぅ。 しかし、つくづく思うのだが、何故GMの待遇を改善しようという動きが無いのだろう。TRPGはGMが居ないと出来ないと、どの雑誌を見てもルールブックを見ても書いてあるのに、GMを大事にしようという動きは欠片も見えない。高いルールブックを買って、更にシート類をコピーする手間と金を出して、更に更に膨大な手間の掛かるシナリオを作る。そして、プレイヤーからの見返りはほとんど無い。普通に考えればありえない状況だと思うんだけどなぁ。 Role&Roll V
サイモン・ブラックが遂に登場してるよ。1stの頃から、その存在は知っていたが遂に大御所も登場だね。ブレカナの歴史も着実に進んでいるようだ。ちなみに内容の方は初心者にも配慮して良い感じにルールと世界観を出していた。ただ、やはり思うことは、プロのプレイヤーでなければ、このストーリープロットを正しく進めることは出来ないだろうな、と。私の周りに多いプレイヤーは、他人と協調して物語を『構築』しようと思わないから、あの場で迷うことなく突き進んじゃうんだよね。周りが見えて物語の作れるプレイヤーが欲しいなとつくづく思う一冊だった。 ブレイド・オブ・アルカナ The 3rd Edition リプレイ 剣十字の騎士 (ログインテーブルトークRPGシリーズ) 作者: 稲葉義明,F.E.A.R.出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2009/03/11メディア: 大型本購入: 1人 クリック: 16回この
読み終わった。凄く手の込んだシナリオで、これを読んで、これを期待されるのは、多くのGMには酷のような気がする。多くの選択分岐、それによって展開される物語。正にTRPGだからこそ再現できるシナリオパターンの典型例なのだが、これを成そうと思えば、凄まじい手間をかけなければならないんだよね。その上、大半は無駄に消えるという、GM泣かせ。でも、これがあるから面白いとも言える。そういう意味でこのリプレイは珠玉の一品と言えるだろう。プレイヤーが選んだものが、いかなる結果を生むのか。常にワクワクさせてもらったよ。 アリアンロッド・サガ・リプレイ・アクロス(1) 天に月、地に剣 (富士見ドラゴン・ブック) 作者: 久保田悠羅,F.E.A.R.,植田亮出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2008/10/20メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (41件) を見る
入手したよ、『ピーカーブー』。いまリプレイのところまで読んだが、すげぇー。まさか現役小学生をプレイヤーの半分も入れて遊ぶなんて。少しぐらいは脳裏に掠める人が居るかもしれないが、実際にやるなんて。しかも河島氏のリプレイだから生々しい。たぶん、私がやると発狂するね! まあ、それはともかく面白いリプレイで大満足。これならきっとルールパートも面白く読めることだろう。ああっ、無性にこのゲームやりたくなってきたぞ。 ご近所メルヒェンRPG ピーカーブー (Role&Roll Books) 作者: 河嶋陶一朗,落合なごみ,冒険企画局出版社/メーカー: 新紀元社発売日: 2008/09/26メディア: 新書購入: 8人 クリック: 179回この商品を含むブログ (43件) を見る ハード編の方もなんとかクリア。格闘ゲームのような印象を受けるが、その実はアクションゲームだと最近気づいた。そういう見方をすれば
最近のTRPG情勢を考えると、おそらく衰退している形なんだと思う。発行されるアイテム数は多いのに、ほとんど新人が増えない状況はかなり厳しい。そして、新人が居ないから活力が生まれない。悪循環だ。何かを意欲的にやろうという人が周りから少しずつ減っている。年を経れば自然とそうなることだが、悲しいことだ。おそらくTRPGがかつての勢いを取り戻すことは難しいだろう。そもそもかつてのバブルとも言える状況が奇跡的だったのだから。TRPG出版業界が力を入れだしたところに『ロードス島戦記』のヒット。もう…あの状況が起こるのは難しい。となれば残る手段は、今後進化するであろうオンライン環境もしくは、多くのリアルユーザーと知り合いになっておくのが吉か。何か他に良い手はないものかねぇ。
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