西暦227年、蜀(しょく)が第一次北伐の準備を始める前に、蜀の丞相(じょうしょう)・諸葛亮(しょかつりょう)が皇帝・劉禅(りゅうぜん)に奉ったという上奏文「出師の表(すいしのひょう)」。宋の時代から「諸葛亮の出師の表を読みて泪(なみだ)を堕(おと)さざれば、その人必ず不忠」と言われており、泣かせる名文として有名ですが、はたして本当に泣ける内容なのでしょうか。心の美しくない私から見ると、泣かせどころが不明な単なる実用文に見えるのですが…… 監修者 kawauso 編集長(石原 昌光) 「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソ