西暦230年冬、蜀(しょく)の魏延(ぎえん)はたった一万の軍で魏(ぎ)の涼州(りょうしゅう)に踏み込み、蜀の幕府がある漢中(かんちゅう)から直線距離で600kmも離れた臨羌(りんきょう)まで行きました。 臨羌は冬にはマイナス20℃にもなる極寒の地です。この行軍は対魏作戦で大きな効果を上げましたが、目的はそれだけでなく、蜀の内部に対する魏延のデモンストレーションでもあったのです。 監修者 kawauso 編集長(石原 昌光) 「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手