三国志から生まれた故事のひとつが、「死せる孔明、生ける仲達を走らす」。五丈原の合戦にて蜀の諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)と魏の司馬懿仲達(しばいちゅうたつ)とが対峙した際に、陣中で孔明の寿命が尽きてしまいます。 この時、孔明が遺言した最後の策によって、蜀軍は無事に撤退することに成功しました。 総司令官の急死という最大のピンチを迎えつつも、孔明最後の作戦で魏の司馬懿を出し抜いたこと。それをもって「死せる孔明、生ける仲達を走らす」の故事が残りました。 監修者 kawauso 編集長(石原 昌光) 「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるま