戦国時代の記録というと、大体が文語体で○○で御座候みたいに締められます。これだとかなり古色蒼然(こしょくそうぜん)としていて、何だか親しみづらい雰囲気がありますね。 ところが、江戸時代の前期、戦争を知らない世代に対して名もなき奉公人の目線でリアルな戦場を解説した雑兵物語という本もあります。雑兵物語に出てくるのは田舎言葉丸出しのリアルな口語文で戦場の様子がありありと目に浮かんで来るようなのです。 監修者 kawauso 編集長(石原 昌光) 「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアで