江川英龍(えがわひでたつ)は、伊豆国韮山(にらやま)の幕府の代官です。そして、早くから海防の必要性に気づき、国防問題に関心を持ち、日本の軍事技術の近代化に取り組んだひとりです。ハード面では銑鉄(せんてつ)を造り大砲を製造、品川沖に建設された台場という海上砲台の建設を行いました。 また軍事の運用面では、国民皆兵(こくみんかいへい)の考え方の基礎となる農兵組織や近代戦の訓練、運用、糧食補給など多岐にわたり研究を行った人物です。また、代官としても善政を行ったことで領民から慕われた存在でした。今回は、代官でありマルチ技術者だった江川英龍を紹介していきます。 監修者 kawauso 編集長(石原 昌光) 「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する