麻酔薬を開発!開腹手術まで行っていた!? 陳寿(ちんじゅ)が著した正史『三国志』によれば、華佗は徐州で経学を修めていましたが、郷挙里選の察挙科目の1つである孝廉に推挙されたり、後漢の高官にスカウトされたりしましたが、決して出仕することはありませんでした。華佗の年齢について、当時の人々は百を超えるとしていましたが、百歳とは思えぬほど若々しい容姿をしていたと言います。 華佗は経学を修めていながら、当時は道家に位置づけられていた医学に精通していました。その最も大きな功績としてしばしば語られるのが、「麻沸散(まふつさん)」という麻酔薬を開発したこと。華佗はこの麻酔薬を使って開腹手術まで行ったとか。この「麻沸散」、記録では調合の際に薬草として曼荼羅華(まんだらげ)が用いられたということしかわかっていない謎の麻酔薬です。 しかし、この謎の麻酔薬を元に、江戸時代の日本の外科医・華岡青洲(はなおか せいし