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猫
hdkondr.hatenadiary.org
クリスマスから年末年始にかけて、しとしとと過ぎた。みずから望んで静謐さを求めたのだから、結構なことである。クリスマスは同僚たるMさんとしめやかに飲み、年末には彼女の勧めに従って遠藤周作『深い河』を読む。遠藤周作の本をまともに読んだのは初めてなのだけれど、なるほど彼の著作が多くの人に読みつがれている理由がわかった気がした。 読了後の清涼な気分のままにトルストイ『人生論』を読む。『光あるうち光の中を歩め』以来、トルストイは2作目。そこに顕されているものは遠藤周作の作と通抵するものがあった。それは一言でいえば「愛」であり、個体としての生命、個体としての幸福を超えたところにある、無償の愛なのであった。 宗教は阿片であるというマルクスの言や、ニーチェのキリスト教道徳批判、キリスト教の名の元に流された血の歴史については知悉しているけれど、その教え説かれるところの愛に惹かれていくのはどうしてなのだろうか
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