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中東情勢
houkagott.hatenadiary.org
『ゼロ想』の執筆動機について宇野氏は「東浩紀さんの設定した問題」を更新したかったと語る。 「終わりなき日常」をどう生きるか。これが東浩紀以前の議論だった。大きな物語が凋落し、生きる意味が社会から与えられなくなった時代においてどう生きるかという問題だ。 この問題への姿勢としては大きく分けて2つの立場があった。ひとつは大きな物語を捏造するという立場。戦後民主主義でも伝統的共同体の復興でもなんでもいい。ないとわかってても「あえて」物語を捏造し、人々に生きる意味を供給しようという立場だ。もうひとつの立場は物語を仮構せず、生きる意味がないままの世界をまったりとやりすごす技術を学ぼうとする立場だ。前者は大塚英治や福田和也、後者は宮台真司の立場である。 この前者の立場は、「アイロニカルな没入」と呼ばれた。それは無根拠であると知りながらも、「あえて」特定の価値観や物語を正しいものであるとみなしてコミットし
ティンバーゲンの定理とマンデルの定理 ティンバーゲンの定理とは、「N個の独立した政策目標を達成するためには、N個の独立した政策手段が必要」というものである。つまり、成長と安定化と再分配の3つ目標を達成するためには、3つの政策手段が必要だということである。もっとも、1つの政策手段が複数の効果をもたらす場合は少なくない。例えば、規制緩和は経済の効率性を上昇させる一方で不平等を拡大してしまうことがある。 このような副作用をコントロールするために、マンデルの定理が有用である。マンデルの定理とは、ある政策目標があった場合には、副作用への懸念はいったん切り離してその目標を達成するためにもっとも安上がりな手段をもちいるべきであるというものである。 例えば、業界の効率性を上げるのにもっとも安上がりな手段が参入規制の撤廃であればそれを選択する。そして、その結果大企業への集中という副作用が生じればそれを解決す
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