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(http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=53489 より転載) 友達が外道です。ヤクザ屋さんとかではありませんが、人間としてひどいのです。クズと言ってもいいかもです。彼女はアグニちゃんといって、ちょっとしたことですぐにテンションを上げて騒動を起こす人格破綻者です。この間の下校の時も 「おい見ろよシズカ、犬が弱ってるよ、犬が」 などと道端を指差します。なるほど、土手の脇の芝生では、たしかに薄汚れたお犬さんが横たわっていました。息も絶え絶え、舌丸出しでやばそうな感じです。 「え……いじめるの? トドメさしちゃうの? やめなよ……」 「なんでだよ。しんどそうだよ、助けなきゃ」 そんなことを言いながら、アグニちゃんは大股でお犬さんに近づきます。お犬さんは、それだけで怯えて身をすくめます。 「このまま一日くらい放っとくと命にかかわりそうな感じだね」 「おう。こ
やあ、悟りを開いて以来、アカシックレコードからDLしたレガシーゲームばっかりやってる紀仙だよ。今回プレイするレガシゲーはこの『ナプラサフラス・サーガ』、わが故郷パンゲイアの近世文化興隆時代を舞台としたフリーシナリオRPGだ。 MMMODO(Massively MultiMODification Online) ということで、世界中のプレイヤーおよびMOD作者によってリアルタイムで作品内容が拡張され続けているのが本作の特徴だ。「ずっとα版!」なんて言われているけど、ちょっとやそっとのバグなら問題なく吸収してしまえるよう徹底的な抽象化が実践されたデザインはきわめて柔軟で、バグを制御可能な要素として肯定的に取り入れた作品だとも言われている。 このゲームを製作した当時の文明はとっくに滅んじゃったけど、『ナプラサフラス・サーガ』のゲームエンジン自体はアカシックレコードにしっかりバックアップされていた
『ケンタッキーフライドチェイサー』とは、鶏肉を凶器として無差別殺人を繰り返す白衣の怪人と、 それを迎え撃つ少女たちの、一夏の血みどろの物語である。 追いかけてくる。 もう日は暮れてしまって、空気が夜の冷たさを帯びている。 電灯はさめざめとその足元を照らしている。 遠くで踏み切りの音がする。かん、かん、かん。電車には家路につく人が大勢乗っていて、それぞれのあたたかい家に帰っていくのだろう。 わたしも帰りたい。 でも帰れない。 わたしのあとをあいつが追いかけてくる。 はじまりは些細なことだった。 クラスメイトの由実が、恋愛にまつわる妙なジンクスを教えてくれたのだ。 昼休み、わたしたちのグループは教室で机を寄せてお弁当を食べていた。グループといってもわたしを含めて三人で、そこにめずらしく由実が割りこんできたのだ。 「ねえねえ、知ってる?」 由実はちょっと遊んでいそうな子で、わたしたちと違って見た
本書は作者の3作目の作品にあたり、壮大な世界観を持つ新シリーズの第1巻となっています。イラストには人気アニメーターのCAZANE氏が起用され、出版社の力の入れようから見てもメディアミックスを前提としたものだと思われます。 ストーリー 「常冬の狼」大陸の辺境出身の主人公クランは、14歳の誕生日に勅令によって王都の名門校に入学することになった。しかしクランが学園に足を踏み入れたその日、隣国グラヴァルガネの放った魔術攻撃により全土は荒廃し、対抗魔術に守られた王都だけが離れ小島のように孤立してしまう。実は学園は隣国の動きを察知した魔術者集団の最後の砦であり、次世代へとつなぐ「箱舟」であった。クランはそのことを知ってのぼせ上がる──「僕は選ばれたのだ!」──だが、あろうことかクランにはまったくもって魔術の才能がなかった。なぜ彼は学園に呼ばれたのか? それには一国の運命を左右する伝説の魔獣「ブリザード
1 英は私の友達だ。 2 口草英の英の字は、これひとつで"あや"と読む。"はなぶさ"という読みもあるらしく、初めて出席簿を手にした先生などはよく誤読してしまう。わざわざ凝った読み方をされる度に訂正する英の姿はわがクラスのお約束で、ストレートに"えい"と読まれてしまった時などは逆に落胆するほどだ。 3 突然、英が倒れたと聞いた。後から考えてみると、倒れたというのはどうやら比喩らしく、「入院した」という情報が装飾されて伝わったものに思える。英の病に関して、「突然倒れる」ような症状に繋がる要素は何もないからだ。 ともかく英が入院したということで、私は名誉あるプリント配達係に任命された。なにせ、英が入ることになった病院は、私の家から自転車を軽くこいで行ける距離なのだ。この地方でも有数の大病院だが、そんなところにでも住宅街からアクセスできてしまうのが、地方都市の楽なところだろうか。 頻繁に尋ねること
概要 新企画「架空書評」「リプレイ」について、またその成立の経緯を説明します。 参加の経緯 はじめまして、このたび「ハイパー・ロアー・プロトコル」(およびその他のタイトル)に参加させて頂く、しろうと(id:sirouto2)と申します。 参加の経緯は、魔王14歳(id:Erlkonig)さんにゲーム制作の話をしていたところから始まります。私はまず、同人ゲーム制作を思い立ちました。が、新機軸を打ち出したゲームにしたいがため、いろいろと壁にぶつかりました。そのことを魔王さんに相談していたのです。 相談しているうちに、同人ゲーム(シェアゲーム)を出す前にフリーゲームで、フリーゲームを出す前に短い文章で、作品を発表したいと私は思うようになりました。最初のゲーム制作ということもあり、長編の前に何度か実験して、少し壁を崩しておきたい、という動機があります。 ところで、最近の魔王さんは『シヴィライゼーシ
魔界チュートリアル1 魔界の食べ物はけったいだ。流動食を練ってもう一度固めたような、なんだ、これは一体なんなのだ。 「魔界には肉食の文化がありませんー。自然界がはなからエネルギー問題を克服してるので、放っといても消費される以上の栄養を供給してくれるのです。ユートピアですね。だから魔界と書いてディストピアとルビを振ります。円熟に満たされし場所こそが生命の隘路にして終点と心得よ! ずべし!」 一城の魔王であるところの妙ちくりんな小娘が得意げに語る。 「知らんがな」 フォークらしき三叉の食器で突き刺して、そのゼリー状の物体を持ち上げてみる。 「……黄色い粘液……」 正直言ってお腹が痛い。 「味も食感も悪くないと思うんですけどね。もっちゃもっちゃ」 「あんたは行儀が悪い」 「魔界においてテーブルマナーは悪徳と知れ! いえ適当言いました。さて、それでは腹ごしらえしながら魔王ワレリィ様の魔界チュートリ
「小説が世界を救うだなんて考える奴は、小説家だけだぜ。それも、とびきりいかれた奴だ」 そう君は言うけれど、僕たちはもう小説なしじゃ生きていられないんだ。歩く事も、息を吸うことも、僕らは読む事でしか味わう事はできない。 「いいか、百歩譲って、世界を救う小説があったとしても、それは小説が世界を救うんじゃない。小説を読んだ人間が世界を救うんだ」 同じ事じゃないか。僕は救われたいんだ。 「全然同じじゃない。それを間違えちゃいけない」 どうでもいいよ。哲学は嫌いなんだ。 「お前はいつもそうやって、考えるのをやめる。考えるのをやめたから、人間は小説がないと生きられなくなったんだぜ」 うるさいうるさい。お前、小説の登場人物の癖にうるさいよ。 「俺が黙ったら、お前は死んじゃうだろ。バカが。いいから、聞けよ。もうすぐこの小説も終わる。俺の語りが終わったら、一直線だ。リザは俺を刺し殺して、切り取った手首を持っ
この文字列はゆらぎの神話・アリュージョニスト・アリスピ アドベントカレンダー2017のために魔王城の地下書庫から掘り出した怪文書です。このような文書は地下書庫からたまに見つかるのですが、実際何者かがこのような文章を潜ませたのか、単にランダム生成された意味深な文字列なのかははっきりしません。だいたいにおいて言えるのは、こういう文章の書き手はなぜか異様にこっちの知性を見下してて読んでるとめっちゃ腹立つってことですね。 アレの霊廟をご存知だろうか。あの紀元槍の第一の射影体を。あるいはかなり不正確な言い方にはなるが、アカシックレコードとか法界体性智とか呼んだ方が君らには覚えがよいかもしれない。ともあれそのようなものがあり、のみならずそこにアクセスする手段を我々は有していた。全てに連なり、全てに作用し、全てそのものである様相をここで仮に【紀】と呼ぶが、アレの霊廟は【紀】を掌握するにもっとも近い手段で
試案段階。 類:「何を考えるか考えよう」 履歴 「外部からの転載」の項目を追加(9/6) ハイパーロア(hyperlore) 民間伝承とか民俗学を意味する「フォークロア」をもじって、ハイパーテキストとかハイパーリンクとかの意味合いでの「ハイパー」をくっつけた感じ 民間伝承や都市伝説のように、語り継がれることによって物語が改編され、変化・流動していくスタイルのイメージ これは、この企画で目指すもののイメージそのものでもあります 基本的にはフリーシェアワールドの理念を踏襲します。書いてから数年経ってるので、いろいろ考えを詰めたところはありますが 趣向 いわゆる中二病とか黒歴史とかいった衝動、あるいは益体のない与太話や誰も得しない分析考察。基本的にはそのようなダークエネルギーを具現化する機会を与える場です 俺のはそんなステロタイプなものじゃない、もっと独創的で前衛的なものなんだ、とかぐだぐだ言い
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