午後の日差しが優しく差し込む部屋で、淡い紫色のクッションに身を預けたアユムは微笑んでいた。 彼の長い金髪は優雅に波打ち、ピンクのリボンと白いレースが彼の美しさを引き立てている。 アユムの笑顔はまるで絵画のように完璧だったが、その微笑みの裏には秘められた秘密があった。 彼はロリータファッションを愛する男子であり、その趣味を周囲には隠して生きてきたのだ。 アユムは幼い頃から綺麗なものや可愛いものに心惹かれる子供だった。 彼は花や蝶々、繊細なレースやリボンに興味を持ち、母親のドレッサーを覗き込んではその美しさに魅了されていた。 しかし、男の子らしくない趣味を持つことに対する周囲の反応を恐れ、アユムは自分の気持ちを隠すことを覚えた。 小学校に上がると、アユムは周囲に合わせるためにサッカーや野球といったスポーツにも挑戦したが、心から楽しむことはできなかった。 彼の心の中には常に「本当に好きなことをし