ある朝、目覚めた僕は、鏡の前で困惑していた。 昨夜までの記憶がぼんやりとしている中、鏡に映るのは見慣れたはずの自分ではなく、 ピンクのリボンで結ばれたツインテールの女の子だった。 僕――いや、今の私は、どうやら女体化の現象に巻き込まれたらしい。 「これは夢かな?」とつぶやきながらも、現実味を帯びてくるこの状況。 私は、とりあえず日常を送るしかないと覚悟を決めた。 しかし、問題はこれからだった。 女の子としての「手入れ」がさっぱりわからない。 髪の毛一つとっても、どうやってこんなにきれいに結ぶのか。 化粧なんてもってのほか、道具の名前すら知らない。 結局、私は不精になるしかなかった。 髪はそのままで、顔も洗うだけ。それでも、なんとか学校には行かなければならない。 学校に着くと、友達は私の様子がおかしいことにすぐ気づいた。 「大丈夫? いつものキラキラした君じゃないね」と心配そうに声をかけてく