先日の新聞に、少年が(なんの関わりもない)女性を殺しちゃって、その後、少年は殺人の動機を「自分はとても弱い人間で、弱さを克服したくて殺した」と言ったそうだ。「わけがわからんでしょ」とか「あう」とか呻いてたら、高校生の息子がのぞき込んできて、彼がいうには、「スパルタって国があったでしょ。そこでは成人の儀式に奴隷を殺さなければならなかったんだよ。」と、いうじゃない。あたしはたまげた。いや、スパルタに驚いたんじゃなくて、その犯罪者の少年に対する息子の理解とその発想に。「スパルタじゃ、奴隷の数は市民の数倍で、今、想像する「奴隷」というイメージとは違うわよ」とか、あたしはポイントをはずしたことをわめいたけど、息子もそんなことは知っているわけで、あたしと息子の間にはシラケドリ(ふ、ふるい)が舞った。 ・・・(・・)彼(ら)にとっての「弱さ」ってなんなんだろ? 根本的に彼(ら)にとってそれは人や物事を「