サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
中東情勢
kurolabeloishii.hatenablog.com
百冊ほど本を手放すことにした。捨てることができるものを何年もの間、しかも百冊も抱えていたことについてしっかりめに呆れてはいる。けれど、いざ捨てるとなると驚くのは周囲の人間ばかりで、妹に至っては目を丸くさせながら「すごいね!昔なんて捨てなよって言われたら『そんなことができるわけがない。簡単にそんなことを言えるのは本が好きじゃないからだ!』と怒っていたのに」と言う。聞きながらバツが悪かった。そういう頃は確かにあった。酷く拙くて、幼い頃。本とは私の歩んできた道のりそのものなのだから、それを失うということに対して強い拒絶感があったのだと思う。私の人生と常に隣合ってくれた存在。とにかく必死にしがみついて、離すまいと/あるいは離されまいとしていたような頃。この道を決して途絶えさすまいと躍起になっていた頃。 そんな人間も、五年だか十年だか経つと変わるものである。今ではケロリとした顔で本を紐で縛っては積み
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『kurolabeloishii.hatenablog.com』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く