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ブックレビュー
larkroa.hatenablog.com
だうも、人と云ふものは著者と作品を分けて考えられないやうだ。 文豪が自殺した、だからこの作品は文豪の自伝で或る。 なぞと決めつける。 作詞者が堕胎した、だからこの曲は堕胎がテーマで或る。 歌手が逮捕された、だからあの歌は麻薬がテーマで或る。 人気者が自伝を出した。だから傑作に違いない。 なんちゃら賞作家の新作。だから傑作に違いない。 あの映画監督の新作。だから傑作に違いない。 あの事務所の新アイドル。だから傑作に違いない。 淫靡な漫画の著者は、淫猥に違いない。 そうして後に、好き勝手に文句を口にするので或る。 「あのバンドの新曲、最悪」 「あのアイドルの新メンバー、ブサイク」 「あの少女漫画の作者が男だったなんて…ショック」 「あの声優好きだったのに結婚とか…アニメのDVD割ります」 「私見によれば、作者目下の生活に厭な雲ありて、才能の素直に発せざる憾みあった」 スーパーの野菜の生産者の顔
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