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猫
lisbon22.hatenadiary.org
8月のある夕方、湖に面したインドの地方都市のお祭りで、ぼくは19歳のフランス人の女の子と手回し式の観覧車に乗る。ぼくたちはなにもいわない。観覧車は今まさに頂上に来ようとしている。 ぼくたちはデリーからジャイプールという地方都市への特急列車で知り合った。出来すぎているようだけど、そのとき彼女はフロイトの「夢判断」をフランス語で、ぼくはガルシア=マルケスを英語で読んでいた。 哲学のコースで無意識についてのペーパーを書かなければいけないの。フロイトって難しいね、と彼女は言い、そこでフロイト理論について気の利いたジョークでも言えたらクールなのだけれど、ぼくはへらへらと笑いながら、いやあ本当に、とだけコメントした。本当にぼくはかぼちゃ頭だ。 それからぼくたちは、どこから来たのか、どこへ行くのか、国では何をしているのか、といった旅のお決まりの言葉を交わし、その後の行き先がほとんど同じであることに二人で
ハムレットマシーン シェイクスピア・ファクトリー (ハイナー・ミュラー・テクスト集) 作者: ハイナーミュラー,Heiner Muller,岩淵達治,谷川道子出版社/メーカー: 未来社発売日: 1992/08/01メディア: 単行本 クリック: 20回この商品を含むブログ (7件) を見る痛みもなく、思想もなく。 OM-2公演「ハムレットマシーン」@日暮里サニーホールを見た。面白かったので、戯曲のテキスト読解とそれに比較したOM-2の演出で気になったところを数点。 ミュラーの革命に対する態度はアンビヴァレントだ。「悪こそが未来」に典型的に見られるように、彼は一方では全体主義的「帝国」を舌鋒鋭く批判する。だが彼は、革命にその転覆を賭けるほどナイーヴでもない。テキスト「ハムレットマシーン」は、その名のとおりシェイクスピア『ハムレット』を翻案としつつ、革命=「父殺し」が約束する未来もまた欺瞞に満
Considered in this way, the work assumes a kind of coherence that in turn derives from the 'class location' of the author. Frankenstein seems to center on the emergence of the industrial working class as a political and social force, seen in the light of the French and perhaps even British revolutions by the 'progressive' artist: unable finally to identify with the proletariat and to adopt its poi
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