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猫
maedayu.hatenadiary.org
ちょっと評判になっているので読んでみた。 昨年の関沼博『フクシマ』、古市憲寿『絶望の国の幸福な若者たち』に続き上野千鶴子さんの薫陶を受けた若手だとのこと。 新さんのこの本も、新進気鋭らしく、すごく大きな視点から思い切った素描を試みていて面白い。 また知らなかったこともある。たとえば、朝鮮戦争で日本が工業生産を急速に回復した時、雇用が増えなかったということ。そのうえ雇用不安を軽減するため女性・高齢者の非労働力化が意図的に進められたのだそうだ。また高度成長期においても第二次産業よりも第三次産業の雇用力のほうが大きく、商店街もまた完全雇用の実現に大きな役割を果たしていたという。 なるほど、そういうことなら内外価格差の元凶のように言われた小売店の不効率も、一定の社会的な役割を果たしていたということになる。 なかには単純化しすぎているように感じる議論もあるが、ここでは、最後の提案について触れてみたい
富山市も繁華街は著しく衰退 久繁さんによると 富山市は前例依存体質で、中心市街地活性化基本計画やコンパクトシティにいち早く飛びついたが(p154)、繁華街は著しく衰退しており、駅前も単純ににぎわいがあるとは言い難い。繁華街には廃墟ビル、空き地、駐車場が多く、商店街には空き店舗が多いと言う(p149〜150)。 だいたいコンパクトシティは、老いも若きもアクティブで、交流することが好きな西欧から生まれた政策で、価値観の違いを無視して、表面だけを模倣して日本に持ち込む土建工学者、あまりに心ないと批判されている(p153)。 富山市の政策の評価には時間がかかる 富山市はLRTをいち早く導入し、串(公共交通)と団子(歩いて暮らせる町なか)型のコンパクトシティ構想を打ち出したことで、コンパクトシティ政策の先進事例とはされている。 僕が携わった本でも『改訂版・まちづくりのための交通戦略』など、交通系を中
宇沢弘文さんと成田闘争 宇沢弘文さんと言えば、近代経済学の泰斗であると同時に、『自動車の社会的費用』(岩波新書、1974年)で「外部不経済」という考え方を広く世に知らしめた人である。 都市計画学会の50周年記念大会が早稲田で開かれたとき、記念講演に来られ、9.11をさしてアメリカの世紀の崩壊が始まったと喝破されたのには驚いた。 またジェーン・ジェイコブスを高く評価されたことも印象に残っている。 その後、ソーシャル・キャピタルが話題になることが増え、宇沢さんの『社会的共通資本』も、よく引用されるようになった。岡部明子さんも参加して書かれた『都市のルネッサンスを求めて』では、ストラスブールなども紹介されている。 その宇沢さんが『「成田」とは何か』を書かれていることを偶然知り、読んでみた。 91年から、反対派住民と政府の公開シンポジウムや円卓会議が始まっていたことは、かすかに記憶しているが、宇沢
アマデウス音楽研究所発足30周年記念「アマデウス プロムナードコンサート スペシャル?〜協奏曲とアリアの午後」ってのに行ってきた。 モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番、モテット/「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」、メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲、グリーグ/ピアノ協奏曲と、てんこ盛りのお腹いっぱいってコンサートだった。 管弦楽は明石好中指揮によるテレマン室内オーケストラ。ソリストは京都市立芸大をでて地味に活躍している若手の人たち。モーツアルトをやった岩城かおりさんは高音部が印象的。グリーグは生音では初めてだったけど、迫力あったなあ。 やっぱり昔の音楽は中ぐらいのホールで聞くのが良い。 ところで嫁さんが『図書館戦争』にはまっている。 最初はとっつきにくいけど、とてもお薦めの本。とくに4巻までの本編が良い。 僕はというと、『ミレニアム』を読み返しているところ。 加えて西村幸夫研究室の『都市空間
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