世界中で急拡大する自然エネルギー市場の中で、これまで主力だった水力発電や風力発電を追い抜く勢いで、太陽光発電の普及が飛躍的に進んでいる。Bloomberg New Energy Finance(BNEF)の速報データ[1]に依れば、太陽光発電の2017年の年間導入量は、世界全体で30%増、過去最大となる約1億kW(98GW)に達した。 累積導入量で見ると、太陽光発電は10年前(2007年)にはわずか900万kW(9GW)だったが、2017年末には4億kW(400GW)と40倍以上に拡大し、ついに太陽光発電が原子力発電(392GW)を追い抜いた (図1)。風力発電は、2017年、前年比微増となる5600万kW拡大し、累積導入量でもすでに2015年に原子力発電を超えて2017年末には5.4億kW(540GW)に達した。 アジアが牽引する世界の自然エネルギー市場 風力発電や太陽光発電などの世界の