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miyuki-customer.hatenablog.com
『映画:ドライブ・マイ・カー』をご紹介します。この作品は皆さんご承知のとおりアカデミー賞の国際長編映画賞の受賞作です。原作はもともとオバマ元大統領の一押し作品ということもあって、アメリカ国内では一定の評価を得ていたようです。映像化に際して画期的なアイデアと独自の解釈を取り入れたことが、この度の受賞に繋がったのではないでしょうか。 《あらすじ》 妻の突然の死から二年後、家福は演劇祭の舞台演出家として招聘を受け広島を訪れる。そこで専属ドライバーにみさきを紹介され、彼女の運転で宿舎と仕事場の移動することになった。舞台のオーデションで高槻に出会った家福は、亡き妻との関係を疑いつつも彼を主役に抜擢した。家福とみさきと高槻。奇妙なトライアングルの日々が始まる。 『本当に他人を見たいと望むなら』 高槻「ですから結局のところ僕らがやらなくちゃならないのは、自分の心と上手に正直に折り合いをつけていくことじゃ
本書は『ノルウェイの森』以来の恋愛モノです。小説家志望の女性が登場し、過去の作品ではお目にかかれない可愛らしい文章も登場します。また、随所に小説指南や人生訓が挿入されていて、中期村上作品のエッセンスがギュッと詰まったお得な内容になっています♡ 《あらすじ》 小学校の教師をしているぼくは、すみれに思いを寄せている。しかし彼女はミュウという17歳年上で既婚の女性に恋をしていた。そして二人で出かけたギリシャの島で、すみれは突然姿を消してしまった。ミュウからの連絡を受けたぼくはその島に向い、必死の探索を続けるがすみれを見つけることはできなかった。 『井戸のような深い場所』 すみれがどこか人里離れたところで井戸のような深い場所に落ちて、そこでひとりぼっちで救助を待ってるというイメージを、ぼくはどうしても頭から振り払うことができなかった。 すみれはミュウへの性的接触を拒まれたことをきっかけにして、煙の
今回ご紹介するのは阪神淡路震災と地下鉄サリン事件を経て、村上春樹が最初に発表した作品です。ここには心に傷を負って苦しむ被災者や被害者及びそれを見守る人々に向けたメッセージが込められているように感じました。 《あらすじ》 風の強い夜に人々が集まっている。丸く輪になって座った彼らは奇妙な話、不思議な話、恐い話を持ち寄っているらしい。その最後となる七番目の男の話。海辺の町に生まれた彼にはKという仲の良い友人がいた。ある台風の日に、束の間の静けさのなか二人は海岸へ出た。その時、見たこともない巨大な波が突然現れて、目の前でKをさらっていった。 『波の中に引きずり込んでいく』 「眠りにつくと私の夢の中に、まるで待ちかねたようにその顔や手が現われ出てきました。夢の中では、波がしらのカプセルの中からKがひょういと飛び出してきて、そこにいる私の手首をきつく掴み、そのまま波の中に引きずりこんでいくのです。」
臆すことなく 本書は言わずと知れた村上春樹のデビュー作。若干29歳の新人作家は自身の創作のルーツとして架空のSF作家を臆すことなく引用し、翻訳調の文体にポップカルチャーをちりばめ、既存の文学に対するあからさまなアンチテーゼを展開しました。「こんな小説は文学じゃない」という当時の識者たちの指摘は至極ごもっとも。でも時代が求めたのは《既存の文学》ではなく《新しい風の歌》でした。 《あらすじ》 何かを書こうとするといつも絶望的な気分に襲われる。そうして僕はじっと口を閉ざして何も語らず、20代最後の年を迎えた。一夏中かけて僕と鼠が25メートル・プール一杯分のビールを飲み干した1970年の夏。今、僕は語ろうと思う。 『僕から鼠へ』 「でもね、よく考えてみろよ。条件はみんな同じなんだ。故障した飛行機に乗り合わせたみたいにさ。もちろん運の強いのもいりゃ運の悪いのもいる。タフなのもいりゃ弱いのもいる、金持
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