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猫
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絶体絶命なとき。 それはマフィアに追われて袋小路に逃げ込んで、振り返ると黒服の男が三人くらい、銃を片手に迫ってくるときとか、地球に巨大隕石が衝突して地球が大爆発する時とか、いろいろ思い浮かぶかもしれませんが、でも、本当に絶対絶命なときは違いますよね。そうです。演奏を始めたのに、バンドのベースが機材トラブルで音が鳴らない時です。 大きな会場、静寂の中にドラムのカウントが響く。暗闇と、沈黙を切り裂くように、ベース、ドラム、キーボードの前奏が始まる。はずだった。しかし、その瞬間に彼らは気づくのです。最も印象的なフレーズを担当しているはずのベースの音が聞こえないことに。どうしたとチラリとベースを見つめるドラム、キーボード。そして気がつくのです、機材トラブルだと。でも、演奏は始まってしまいました。照明も煌々とステージを照らしているのです。普通の演奏家なら、演奏を辞めてしまう事態でしょう。「トラブルで
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