私たちのまわりにあふれる「デザイン」と「アート」という言葉。学校や職場でも、ショッピングや食事の途中でも、テレビやネットの中にも、そしてビジネスシーンにも。でも、デザインとは、アートとは何でしょうか。そして、デザインとアートの境界はどこにあるのでしょうか。この展覧会は、およそ100点に及ぶ戦後日本の多彩な作品を時とともに追いながら、デザインとアートの境界や“重なりしろ”を見つけていく小さな旅です。変化する社会状況や生活、思想や表現への情熱を抱え、デザインとアートそれぞれの世界で制作に心を傾ける人々が時に相手に恋し、時に相手に嫉妬して、それを自らの糧として新たな作品を世に送り出してきたのかもしれません。ひとつひとつの作品を前に、みなさんひとりひとりが、「これはデザイン?」「あれはアート?」と問いかけ、楽しんでください。 開館1周年を迎えた大阪中之島美術館の活動の両輪であるアートとデザイン。こ