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伊藤博明『ルネサンスの神秘思想』(講談社学術文庫)を読み終えたところですが、参考文献リストが詳しく、なかなかよくできているということで、これをもとに必読文献をリストアップしておきたいと思います(和書オンリー)。これは読んでおきたいという個人的な備忘録です。本書自体のレビューは、後日メディア・マーカー上に書く予定。 (※隠秘学=オカルト。現代的意味ではなく、隠れたる学という意味で理解すべし) ■原典 アウグスティヌス『神の国』『告白』 アリストテレス『ニコマコス倫理学』 アルチャーティ エンブレム集 作者: アンドレアアルチャーティ,Andreae Alciati,伊藤博明 出版社/メーカー: ありな書房 発売日: 2000/03 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (1件) を見る ■アルベルティ 絵画論 作者: レオン・バッティスタアルベルティ,三輪福松 出版社/
神曲 煉獄篇 (講談社学術文庫) 作者: ダンテ・アリギエリ,原基晶 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/07/11 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る 『神曲 煉獄篇』の冒頭、まえがきにもあるように煉獄という概念が誕生したのは十二世紀のことらしい。より正確には、1150年代以降にあらわれた概念だという。訳者の原さんによると、それまで死後の世界は天国と地獄しか存在せず、現実の身分も貴族階級(聖職者も含む)とそれ以外の人々(農民など)の二階級しか存在しなかった。だが、商業経済の発展により都市が勃興し、この頃に「市民」という第三の階級が出現する。そして、現実の身分階級が三つに分かれるのと呼応するかのように、死後の世界も地獄・煉獄・天国の三つに分かれたのだという。 つまりは、煉獄の誕生と市民の誕生とは軌を一にしているわけですね。 現実社会の階級に応じて死後の世界
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