サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
パリ五輪
neoneeet.com
会社に入って経験を積み、管理職に昇進したときには、元の職場で管理職となることが多いはずです。 特に、直前の職場など経験が長い部署であることが多いです。 この意味を正しく理解することは、意外と難しいです。 会社のことを思って、今よりも良い環境にしよう こう思えば思うほど、上手く行きません。 俯瞰的に見たら、管理職に求められるのは、おそらくこうです。 問題を最小化して欲しい 会社としては、これからも問題は起こり続けます。その質や量が減ることは、よほどのことが無い限りありません。 であれば、現状維持が最高レベルで、緩やかに下降していくその速度を抑えるだけでも合格点と考えるくらいで対応しないといけません。 私が経験したり聞いたりした中で、よくあるトラブルをまとめました。 管理職と銘打っていますが、みなし労働制が適用される課長だけでなく、オペレータのトップなどその部署を取りまとめする人も十分に当ては
私は新入社員として今の会社に入社して20年、ずっと同じ会社に勤めています。 そのほとんどの期間が1つの工場。 学ぶことがいっぱいあり、楽しいと思うこともありましたが、逆に嫌だと思うこともいくつかありました。 中でも強烈に記憶に残っていることは、数回程度あります。 その頻度は年を追うごとに高くなっています。 今すぐP&ID持って現場に行け(残業) 「今すぐP&IDを持って現場に行け。解決案を出すまで戻ってくるな」 一番最初に、会社を辞めたくなった瞬間です。 製造管理者をしていた時のことです。 10年くらいたったある日、現場でトラブルがありました。 すぐに回避策を考えるべく、配管ルートを調べて使えるものを探さないといけませんでした。 コンタミとかいろいろ考えないといけないけどそもそも物理的にラインがあるのか、という意味で上司は指示していたらしいのですが、当時の私はそんなことを知るはずもなし。
化学プラントは、計器室のDCSのパネル操作をしたりパトロールをするだけの楽な仕事。 こういう誤解を持っている人は少なくありません。 連続プラントなら、これに近い状態まで持っていくことは可能な場合があります。 しかし、バッチプラントではこうは行きません。 必ずと言っていいほどマテリアルハンドリングが必要となり、人手が欠かせません。 マテリアルハンドリングは、運転員にとって非常に重要なだけでなく、設備面でのフォローが欠かせずに機電系のエンジニアにとっても重要となります。 化学プラント内で使うマテリアルハンドリングの装置をいくつか紹介しましょう。 運搬 ドラムポーター ドラムポーターはドラムを運搬する装置です。 昔はこういう装置はほとんど使いませんでした。 人がドラムを器用に回しながら運搬していましたね。 テクニックが必要で、危険性もあるので、安全を重視するならドラムポーターは必須でしょう。 広
機械というものは基本的に電気モーターで動きます。 モーターは速度が一定ですが、設備としてはモーターとは別の速度で運転したいということが普通です。 そこで変速という考えが出てきます。 化学プラント設備のような場合、モーターの速度よりも低い速度で運転することが普通なので、減速に限って議論することが多いです。 減速という機能を実現するためには、減速機とベルトという2つの装置が一般的です。 化学プラント設備での減速機とベルトの違いについて説明します。 減速機 化学プラントで減速機を使う場面はかなりあります。 大きな減速機を得たい 減速機を使う最大のメリットは、減速比にあります。 減速比は減速前後の速度比のことで、値が小さいほど低い速度に落とすことができるという意味です。 ベルトでも変速は可能ですが、小さな減速比(低い速度)を得ようとすると複数のベルトを組み合わせる必要があります。 減速機の場合は、
配管ダミーサポートは、配管に直接サポートを溶接取付する方法です。 配管サポートはチャンネルやアングルなどの鉄鋼部材で作られ、Uバンドなどで配管を挟んで取り付ける取外し可能なタイプが一般的です。 そこをあえて、溶接で取外せなくするのがダミーサポート。 使う場面は限定しないといけませんし、ちょっとした注意も必要です。 ダミーサポートは失敗しやすい ダミーサポートは配管トラブルの温床になりやすいです。 設置する時は大きな問題になりません。 見た目はスマートに見えます。 でも、設計を間違えると、長期的には問題が出てきます。 ダミーサポートの注意点 ダミーサポートの注意点をまとめました。 接続部は母材と同じ材質 ダミーサポートは材質選定が1つのポイントです。 ステンレスの配管を例にすると、以下のように接続部はSUSにしておきましょう。 SUSの配管と直接は接触しないサポートなのでSGPでも良いだろう
流体力学は機械系の大学などで学ぶ重要科目です。 四力学など基本の学問として位置づけられていますよね。 大学院の試験でも必須になるので、とりあえず勉強するという人も多いでしょう。 何の役に立つのかイマイチ理解しないままに・・・。 化学プラントではプロセス・ユーティリティ含めて多くの流体を扱うので、流体力学はふんだんに使用されることが予想されます(私は入社時に全く予想していませんでしたが・・・)。 しっかり勉強して、使いこなさないといけないと思うかも知れないでしょう。 ところが、実際にはそうでもありません。 化学プラントで流体力学を使う場面とその程度を解説しましょう。 比重と粘度 比重と粘度はとても重要な要素です。 流体力学の範囲内に含めるべきか怪しくなりますが、化学プラントではごく日常的に使う表現です。 比重 比重(もしくは密度)は疑問に思う人はあまり居ないでしょう。 液体なら水が1、気体な
スチームは化学プラントのほか製造工場など幅広く使います。 身近にある水なので、危険性が少し低めに評価されがちです。 実はいろいろと危険な要素があるので、整理します。 火傷する スチームは火傷する危険性が高いです。 大気圧下で飽和水蒸気の温度が100℃。 これだけでも十分に危険です。 化学プラントなどでは複数の圧力の水蒸気を使い、100℃を越える温度になることもしばしば。 スチーム配管に保温が付いていない場合に、手を触れるとすぐに火傷するでしょう。 温度が高いけど大気に放出される物質はあまり多くはなく、プロセスの蒸留などで温度を加えたものは必ず冷却して取り出します。安易に大気に開放するのはスチームくらいではないでしょうか? 静電気が発生する スチームは静電気を発生させる要因になります。 水だから静電気が発生してもすぐに逃げるだろう。 こういう誤解が結構あります。 水でもスチームでも、移送され
化学プラントでプロセス制御や自動化は、エンジニアの花形ポジションだと思っています。 化工系出身者と機電系出身者が共同して作り上げる。 良否は、製造の質に直結して、安全で競争力のあるプラントかどうか分かれる超重要な業務です。 昨今は、DXやAIなどの動きもあって、興味を持っている人は多いでしょう。 この辺まとめてデータエンジニアリングとかデータサイエンティストなんて呼ばれていますよね。 空調のきいた部屋で仕事できるし、場所も問わないで出来る業務が多かったりするのもポイント。 ですが、私はここにほぼ興味を持っていません。 バックグラウンドとしては十分に素養があり、やればできたのだと思います。(大学や大学院ではプログラミングをするのは当然でしたので) それでも興味を持たなくなったごく個人的な理由を、まとめます。 たまたま機械と現場の仕事だけを経験 私のキャリアは最初は機械の仕事でした。 機械設備
自動化がどんどん進んでいき、人が何もしなくても勝手に製造できることを理想として、いろいろな取り組みをしている昨今。 自動弁をとにかくつければ解決するのだ、という結構危ない意見もあります。 私は手動弁ですら危ない部分があるのに、そこに目を向けている人がどんどん少なくなっていることに、不安を感じています。 自動弁・手動弁問わずバルブの何が怖いのかを解説します。 開閉の状態をすぐに切り替えられる バルブというのはとても便利なもので、開いた状態と閉じた状態をすぐに切り替えることができます。 仮にこの目的をバルブ以外で実践しようとしたら、配管を都度付けたり外したりと、漏れることを覚悟したり時間が掛かることを予想しないといけません。 この手間を解決するための画期的な方法が、バルブです。 便利なものは当然弱点があるもの。 その弱点を見ていきましょう。 内通 バルブのトラブルで最も多いのは内通です。 バル
化学プラントの機電系エンジニアは、機械系の知識がないと難しいのでは?自分には到底無理だから就職するのは辞めておこう・・・ 現在就職活動中の学生さんなどは、もしかしたらこんな風に思うかも知れません。 ところが、機電系エンジニアとして求められるバックグラウンドは、そんなに高くはありません。 入社してから学ぶ範囲の方が圧倒的に大事です。 最低限求められるのは、おそらく以下くらいだろうと思っています。 保全:工業高校卒業以上 設計:理系の高校卒業以上 共通:何でも人に聞く度胸 私は、現在の会社で機電系エンジニアとしては、非常に高いレベルにあるようです。 実際に試験などでスキルを測ると、大したことないかも知れませんが、実務で鍛えられた部分が強いと思っています。 ブログをよく見ていただいている方からすると、化学や化学工学について基本的な知識が意外と抜けていると感じるかも知れません。 もともとの知識がな
設備は一度導入したら、できるだけ長く使いたいものですよね。 化学プラントのように多量の設備を必要とする業界では、特に重要な考え方です。 扱いを間違えると引火爆発する化学プラントでは、安全に扱える限界と設備の限界の見極めを迫られる局面が多々あります。 仮にこの努力をしても1年2年耐えるという程度。 この努力をしなくても、資金に余裕があるなら、すぐに交換した方が健全です。 しかし、1~2年が重要となる場合が多いのも、また事実。 設備を使い倒すにも、保全の考え方をしっかり持っておかないと、危険な保全となってしまいます。 補修方法の限界 補修方法には限界があります。 その限界がどこかを見極めるのは難しいですが、補修をした後は実績のデータ取りが重要になります。 基本は金属だけ 設備の補修をするときは、基本は金属だけが対象です。 金属材料が腐食や摩耗などで元の機能を維持しなくなった時に、金属材料で補修
シールは化学プラントなどのプロセス設備では、非常に重要です。 漏れを嫌うところは徹底的に嫌います。 一般機械にもシールは当然使われていて、配管にも当たり前に使われているので、それなりのサイズまでは市販品で対応できます。 ところが何事にも限界があります。 大口径になるとシールは非常に少ないです。 大口径のシールを考えるときに、基本となることをまとめます。 大口径のシールの特徴 最初に大口径のシールの特徴をまとめます。 大きなサイズはズレる サイズが大きいと、製作上の誤差・ズレがその分だけ大きくなります。 配管など取付の精度にも影響が出てきます。 シールする部分がズレたり波打ったりして、しっかりシール部品を投入したとしても、シールが上手くいかない可能性が上がります。 大きな設備は強度が弱い 設備が大きくなると、同じ板厚でも耐圧力は下がります。 強度面で弱くなるので、シール圧力は高く取れない設備
化学プラントの配管設計を長い間していると、配管ラックに配管を乗せる場所が無くて困ることがあります。 その割に予算は決まっている。 新たなラックを建てることはできない。 となれば、下のような強引な継ぎ足しが行われます。 ラックの強度不足 配管ラックは配管の大きさ・内容物などの荷重条件を基に設計されます。 この例のように、半ば強引にラックを継ぎ足していくと、強度不足になる可能性は容易に想像できます。 特に柱の強度が足りなくなる可能性が怖いです。 強度計算上は適切な余裕を見ているので、すぐにラックが壊れるなどの大問題になることは無いでしょう。 ある種、成功体験となってしまいます。 だからこそ、どこまででも継ぎ足しでも良いものだという、悪い錯覚を抱くでしょう。 作業の障害 ラックを継ぎ足していくと、作業の障害となりえます。 作業と言っても様々。 下に継ぎ足していくと、消防車・重機などの通行障害 横
粉体の特に充填設備ではピンチバルブという特殊なバルブを使用します。 初めてその単語を耳にしたときは、とても危機的な状況になっているバルブなのだろうと、他人事のように考えていました。 そうではなくて割と安全に使えるバルブですが、簡単に考えすぎるといろいろな落とし穴にはまってしまうことも事実です。 ピンチバルブの構造 ピンチバルブの構造を簡単に紹介します。 粉体が通る部分が一式ゴムでできていて、弁棒である金属がゴムの外側に配置されています。 弁棒が動くことでゴムが変形し、開閉される仕組みです。 バルブという視点では弁体・弁座が一体になったと考えれば良いでしょうか。 ボールバルブのような典型的なバルブを最初に学習した人から見ると、こんな原理的なバルブが世の中にはあったのかと、今まで気が付かなったことを悔やむかも知れません(私がそうでした)。 ピンチバルブは自動手動どちらでも使えます。 ゴムの開閉
自分って何の役に立っているのだろうか? 化学プラントの機電系エンジニアの仕事を始めたときは、この疑問をずっと持っていました。 ある程度の時期を越えて、一応のやりがいを見出すと問題なくなるものの、今度は次の疑問がでます。 自分って周りの部署からどう見られているだろうか? 機電系エンジニアの仕事だけをしていると、外からどう見られているかを意識することは少ないです。 私は化学プラントの機電系エンジニアの仕事を20年程度経験していますが、途中で製造を経験したり、今も少し離れた職場にいるので、機電系エンジニアを少し客観的に見つつ内情も理解していると思っています。 私の観測範囲だけの話ですので、一般化できないかも知れませんが、それなりに傾向は出ていると思っています。 最近では、就職活動向けにいろいろなPRが工夫されていますが、実態とはかけ離れています。 何か知らないけど仕事をしている 社内とくに工場内
化学プラントに限らず、マテリアルハンドリングは製造業のライン設計で重要になります。 化学プラントだとマテリアルハンドリングの割合が相対的に低いから、軽視されがちですけど重要です。 プラント設計の中でもかなり特殊な扱いとして位置づけられますが、考え方の基本を知っておかないと結構進まないです。 少なくともこの要素が必要ということを、整理します。 みんなで話し合える環境 マテリアルハンドリングの設計で最も大事なことは、みんなで話し合える環境です。 これが無いとほとんど進みません。 メールで図面のやり取りをして審査するというような、プラント設計にありがちな方法だと、下手をしたらスルーされてしまいます。 というのも化学プラントのようなマテリアルハンドリングに慣れていない工場だと、誰かが絶対的な答えを持っているというわけではありません。 プラント設備・配管設計・計装設計のように決まった標準的なものがな
バッチプラントは同じ会社・同じ目的の製造品目であれば、非常に似通ってきます。 概念設計する人が変わらないから、当たり前ですよね。 複数のプラントに対して、都度生産品目を導入していきますが、どのプラントが最適なのかを選ぶには、プラントごとの癖を知らないといけません。 似た設計にすればするほど、違いが分かりにくく、違いを浮き彫りにするためには次のような比較が大事です。 化学プラントを例に解説します。 反応器 バッチ系の化学プラントは反応器がメインです。ここをまずは抑えましょう。 数・容量 反応器の数と容量は最初にチェックしておくことです。 1プラントで10~20個程度なので、簡単にリストアップできるでしょう。 容量のほかに、当然材質も揃えます。 撹拌翼・バッフル・軸封・インバータなどのパラメータをリストにしましょう。 プラントによって数そのものが違えば、サイズが違うなどの明確な指標になります。
排ガス処理塔は化学プラントなど危険なガスが発生する場所では、必須の設備です。 専門のメーカーがパッケージとして販売していたりしますが、自前で組み上げることもあるでしょう。 セイコー化工機株式会社「耐食」のコア技術を生かした、社会インフラには欠かすことができない耐蝕ポンプ、工場や研究設備、下水処理施設等で排気・換気で活躍する耐蝕送風機、製造現場や化学プラントから発生するガスを確実にとらえ、除去する高性能の湿式スクラバー。それらの研究...seikow.co.jp 基本的にはメーカーに依頼する方が安いですが、運転の質を上げようとすると自前になります。 どちらにしても基本的な考え方を、エンジニアは知っておかないといけません。 基本フロー まずは基本フローを解説します。 大なり小なりありますが、基本の構成はこのフローになります。 バッチプラントで見かけるような汎用性の高い処理塔をイメージしています
フッ素樹脂ライニング製のマグネットポンプは、耐食性に優れた便利なポンプです。 しかも安い。同じ耐食性の金属性ポンプと比べると。 多くの腐食性流体を扱うバッチプラントでは、これはとても重宝しますね。 フッ素樹脂ライニング製マグネットポンプは、いろいろなメーカーがあります。 それぞれの特徴を、私が使っている範囲内で紹介します。 イワキ フッ素樹脂ライニング製と言えば、個人的に一番はイワキです。 ケミカルポンプと流体制御機器のイワキ [製品サイト]株式会社イワキはケミカルポンプと流体制御機器を開発・販売しています。永年の経験と実績に基づいたきめ細かな品揃えで、あらゆる産業分野のニーズにお応えします。www.iwakipumps.jp 製品を開発しようとする姿勢がある。 ここが最も気に入っている部分です。 耐食性材料の種類 空運転対策が豊富 色々新しいことにチャレンジしているイワキは、とても印象が
プラントの将来性はプラント関係者にとって重要なテーマです。 化学プラントでエンジニアとして長期間働きつつ、最近のプラントの状況を眺めながら今後のことを考えることが最近多くなりました。 プラントと機電系エンジニアの今後を自分なりに考えていきます。 プラントの環境 プラントの置かれている環境を考えます。 日本のどこでも状況は似ていると思っています。 プラント建設は減少傾向 プラント建設は今後確実に減少します。 人が少なくなるから明らかですね。 新たなプラントを建てずに、既存プラントをいかに長く使っていくかがポイントになります。 一度建てたプラントは補修を適切に実施していけば、長期運転が可能となるケースが多いです。 補修の質を少し落としても、限界年数が少し変わる程度。 であれば、既存プラントをいかに長く使うかが、生き残りの重要テーマとなります。 保全が主役としてもっと目立たないといけませんね。
化学プラントでは設備のトラブルは必ず起きます。 そのたびに生産技術である保全課は呼び出しを受けます。 もしもし?良いから早く直して こういう雑な感じの依頼を製造課から受けるでしょう。 それで何とか直したと思って一息つこうとしたら、次はこのセリフが飛んできます。 で、原因解析は?上に報告しないといけないから、よろしく 直すことでも神経を使いますが、解析はもっと悩みます。 これが嫌で保全をしたくないという人は少なからずいるでしょう。 でも、できないのには理由があります。あなたのせいではありません。 分解できない 原因解析をしようとしたら、最終的には分解しないと分かりません。 腐食などの問題なら材料を切断して、研究室で解析しないと分かりません。 これを分解せずに判断したり、実物が入った状態で原因解析を求められたりします。 それではどうあがいても分かりません。 トラブル経験が少ない 設備洗浄をして
Xであいさつが必要か?ということが話題になっています。 化学プラントで20年も務めている私からすると、当たり前だと思いたくなります。 ところが、そんな化学プラントですらあいさつをしない人が増えています。 挨拶しない人が巷で話題です。確かに通勤時の挨拶は激減しました。挨拶したら上司に報告が入り注意されたこともありました。 工場内では協力しないとやっていけないのに、あえて壁を作る人が増えたので、先は明るくないと思っています。 — ねおにーーと (@chemi_machine) June 8, 2024 化学プラントでのあいさつについて、今一度考えてみようと思います。 化学プラントはチームプレイ 化学プラントであいさつが必要というのは、言うまでもありません。 なぜならチームプレイだから。 1人で出来ることは所詮限界があります。 多くの人の力をつなげて、1つの目標に向かう。 それが化学プラントです
反応器や熱交換器などジャケット・シェルによる熱交換を行う設備は、定期的な洗浄を行う方が良いです。 購入したときには綺麗でしっかりを熱を授受でき、U値が出ている設備でも、30年40年と経っていくと性能は自ずと劣化していきます。 プロセス側は比較的短い頻度で清掃してリカバリーしますが、ユーティリティ側は結構雑に考えてしまい勝ち。 放置して漏れが出てから補修をして、何回か繰り返すとどうしようもなくなり更新。 設備のライフサイクルを考えるときに、寿命を短くしてしまいます。(本当なら60年70年と持たせられるかもしれないのに、30年40年で交換しないといけないという意味) ユーティリティ側の洗浄をすることで、設備を長持ちさせましょう。 分解洗浄 洗浄の基本は人の手作業です。 ジャケットやシェルのように設備の内側で、人の手も機械も届かないような場所は、分解することでようやく洗浄できます。 普通の機械な
正直なところ、最近仕事が暇です。 忙しくて残業だらけなのはもちろん駄目なのですが、残業規制など仕事量が減ってきた現代ならではの問題かもしれません。 効率的な仕事をして忙しかった時にも回せるスキルが身に付くと、仕事量が減ってきた時に途端に暇になるタイミングが出てきます。 そんな時に、定時ダッシュもしくは定時前ダッシュができれば良いのですが、そんな簡単にできない職場もあるでしょう。 化学プラントの機電系エンジニアが暇なときに何をすればいいか、考えてみました。 パトロール 手っ取り早く時間を潰すにはパトロールが最適です。 1回で1時間くらいは潰せるでしょう。 適当に配管や設備を見て、真剣な振りをしていれば大丈夫です。 メモ帳に書くふりをしたり、指差しをしてカウントをしていると、何かを検討しているように見えます。 現場にいる人・事務所にいる人どちらかも仕事をしているように見られます。 よほど時間を
逆止弁は、配管内の流体の逆流を防止する目的で使います。 ただし、逆止弁は過信しすぎてはいけません。 思想は会社によって差がありますが、こう考えてはいかがでしょうかという例を紹介します。 逆止弁のマイナス面の特徴 逆止弁のマイナス面の特徴を整理します。 使ってはいけないという意味ではありませんが、弱点はしっかり理解しましょう。 逆止弁は作動時間差がある 逆止弁は作動するまでに微妙な時間差があります。 例えば液体を流しているラインで、Aという物質を流していたとしましょう。 2次側に高圧のBという物質があって、本来は逆止弁に到達しないはずなのに、何らかの原因で逆止弁に向かって高圧のBが流れようとします。 このとき、Aは正規の向きに流れようとせず、Bに押される形になります。 当然、AとBは混じり合った状態になります。 逆止弁が作動するには、逆向きの圧力差が必要ですが、AとBが混じり出してから圧力勾
化学プラントの機電系エンジニアをしていると、目の前の仕事をこなすことでいっぱいにするこが可能です。 そして、世間の情報を入手せずに、浮いた存在に。 身の回りでもかなりそういう人がいます。 そうならないようにするためにも、製造業情報としての「ものづくり白書」を読んだ感想をまとめます。 2024年版ものづくり白書(ものづくり基盤技術振興基本法第8条に基づく年次報告)令和6年5月31日経済産業省,厚生労働省,文部科学省 https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2024/pdf/gaiyo.pdf プラント関係にだけ着目しています。 日本での製造が限界 今回の白書を見て、私が最初に思ったことです。 日本での製造は限界 表現はいろいろですが、全体を通じてそういうメッセージを感じます。 というのも、最近の私の業務でも業界を俯瞰する機会が増えてきて、実
最近体の調子が良くなく、ブログをサボりがちです。 今日は少し体調がいいので、閑話休題的な話題にします。 ゴルフ。 会社員にとって悩ましい問題の1つでしょう。 化学プラントのように僻地に勤務地がある場合、ゴルフを趣味にする人は少なくありません。 ゴルフをしないといけないのか?したら有利になるのか?について考えました。 なお、私は20年間全くゴルフをしていません。 必須ではない 結論から言うと、ゴルフは必須ではありません。 ゴルフをしている人が昇進するわけでもなければ、その逆もありません。 経営層などトップクラスであっても例外ではありません。 ゴルフは社会人にとって当然身に付けておくべきこと、という風に言われるかもしれませんが、そんなことはないでしょう。 人が少なくなっている現在では、なおさらですね。 私も周りの人から「ゴルフをしたらどう?」といっぱい声を掛けられましたが、その都度断ってきて、
化学プラントって怖いというイメージがありますよね。 私はそんなイメージすら持たずに化学プラントって何?美味しいの?という状態から就職したわけですが、世間一般には怖いというイメージを持っているようです。 プラントに関係するいろいろな人と接していると、みなさん確かに怖いという表現は使うものの、その意味するところは差があります。 ざっくり4つのパターンに分けましょう。 【外部】何をしているか分からないので怖い 世間一般のイメージとしての「化学プラント怖い」は、不気味・何をしているか分からないという感じでしょう。 隠れたところでコソコソ何かを作っている 何か問題があったら地域住民に影響を与える 平和そうに見える今でも、実は被害を与えているかもしれない テロなど物騒な話ともリンクされるイメージです。 日常で少し怪しげなにおいが出たり、工事で少し大きな音を出したりすると、即問い合わせを受けます。 下手
化学プラントの機電系エンジニアは、会社から一定の予算をもらって、設備投資を担当します。 高額の設備に対する設計をして購入をして工事をする。 この繰り返しだけを行っていると、感覚がバグってしまいます。 考え方が固まってしまい、その部署でなければ通用しない論理構成を繰り返していくうちに、社内でも浮いてしまうようになります。 10年も経てばこうなるので、早い人では30代前半~中盤にはこの状態になります。 私の周りでもそれなりに例がありますので、紹介しようと思います。 与えられた予算を使い切る 予算は与えられたら使うもの。 この考え方は決して間違ってはいません。ここには理由があります。 予算化を行うためには、機電系エンジニア目線ではかなり叩かれているように見えます。 予算着工までにとにかく削減案を求められる プラントの長期安定化のための投資ができない そもそも予算申請会議に参加できない こういう環
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『機械屋が化学会社で働いてみた』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く