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niigata-sanpo.hatenablog.com
滝のように枝垂れたピンクの花が、濃い緑に浮かび上がっている。 一泊二日の福島の桜旅もいよいよラストです。 ⑱ 天神夫婦桜 今回の桜巡りもあと2箇所。雪村桜からほど近い天神夫婦桜へ。 三春駒や三春張子を作る職人の集落「高柴デコ屋敷」の奥、 小高い丘の上に、大きな2本の桜が夫婦のように寄り添うように立っている。 樹齢約500年の2本のエドヒガンで、1本は枝垂れ桜。 菜の花に囲まれて。 桜の下のお堂には学問の神様である菅原道真が祀られている。 里を見下ろすように、2本が重なって立つ大桜。 下から見ると2種類の枝がよくわかる。 桜の脇には赤い椿が咲いていた。 ⑲ 福聚寺桜 旅のラストは三春の福聚寺(ふくじゅうじ)へ。 一度見たかった桜。訪れるのは初めて。 福聚寺は戦国時代の三春城主・田村家の菩提寺である臨済宗のお寺。 芥川賞作家の玄侑宗久さんが住職を務めている。 桜がたくさん植えられている境内。
6年ぶりに福島へ一泊二日の桜めぐりの旅。 1日目の二本松のラストです。 ⑧ 智恵子の杜公園 のどかな景色のなか車を走らせ、次に向かったのは智恵子の杜公園。 この鞍石山一帯は、高村光太郎の詩集「智恵子抄」の中の傑作といわれる、 大正12年に作られた詩「樹下の二人」の舞台になった場所。 「樹下の二人」の一節にある 「あれが阿多多羅山(安達太良山) あの光るのが阿武隈川」 光太郎と妻・智恵子が景色を眺めながら散策した丘は、たくさんの桜に包まれていた。 一番高いところに立つ大きな桜の前には、「樹下の二人」の詩碑が。 いつまでも東京の空にはなじめなかった妻、智恵子のこころに深く刻まれたふるさとの景色。 詩の中で智恵子が言う「本当の空」とはこの鞍石山からの景色だという。 丘の上から見える日本百名山・安達太良山。 その形から「乳首山(ちちくびやま)」とも呼ばれる標高1700mの活火山。 寺院の名桜を巡る
6年ぶりに福島へ一泊二日の桜めぐりの旅。 1日目の二本松の続きです。 ④ 善性寺のしだれ桜 鏡石寺の次に向かったのは善性寺。 大きく枝を伸ばした枝垂れ桜が広大な墓地の真ん中あたりに立っている。 奥の高台から振り返るとこんな感じ。 真ん中あたりに立っているのがお目当ての桜。 実は、9年前にここを訪れた時、 善性寺を目指したつもりがお隣の長泉寺に着いてしまったため(今回もそう)、 今までこの木は長泉寺の桜だと思い込んでいた。 このあたりは隣接する本久寺、長泉寺、善性寺、顕法寺が広い墓地でつながっていて、 どこまでがどのお寺のものか部外者にはよくわからない。 あらためて調べてみると、どうやらこれは善性寺の枝垂れ桜だったようだ。 まあ、どのお寺のものでも、美しい桜が見れればそれで幸せ。 9年前に来た時も、この木の下で夢中で写真を撮ったなあ。(長泉寺の桜だと思いながら) シャワーのように降り注ぐ桜。
毎年、春になると、もう咲いたかなと思いを馳せる福島の桜。 競うように咲く桜の名木たちに会いに、6年ぶりに福島へ。 四季を通じて美しい自然が楽しめる福島県。 特に春は桜天国。数え切れないほどの桜の名所・名木で埋め尽くされる。 毎年、春になると思いを馳せていた福島の桜。6年ぶりに一泊旅行で巡ってきた。 出かけたのは4月10〜11日。 ちょうど見頃の桜、もうすぐ満開の桜、2日間で回れる場所は限られている。 開花情報を見ながら、とりあえず1日目は二本松へ。 霞ヶ城公園はまだ早かったので、街中に点在するお寺を巡ることにした。 それぞれの距離も比較的近いため、限られた時間でも10箇所くらい回れるだろう。 普段ののんびり散歩よりも少しせわしないが、天気もいいのでレッツゴー! ① 大隣寺のしだれ桜 二本松ICを下りて、まず最初に向かったのは大隣寺。 石段を上がっていくと、大きな枝垂れ桜が見えてくる。ほぼ満
河津桜を見に来た県立植物園。 他の花たちも10日前より開花が進み、園内はいっそう春めいていた。 鮮やかな黄色に包まれたサンシュユの木。先日見た時より一段と花が増えていた。 葉よりも先に花が開くので、木全体が鮮やかな黄色に包まれる。 サンシュユ。なんか変わった名前だなあと思ったら、 中国名の「山茱萸」を音読みしたものらしい。 日本の植物分類学の父と呼ばれる牧野富太郎がつけた和名が「春黄金花(ハルコガネバナ)」。 見事に咲いた花木を前にすると、どちらの名前もしっくり見えてくる。 園内には染井吉野や河津桜の他にも、いろいろな桜が植えられていて。 イギリスで、オオヤマザクラとコヒガンザクラの交配でできた桜「アーコレード」。 どことなく品がある薄いピンク色の花。 五泉市で見つかったコヒガンザクラの園芸品種「ホザキヤエヒガンザクラ」。 ん? 芝生になんかいるぞ。カラスかな… ズームしてみると オオバン
池のほとりに咲いた優しげなピンクの桜。 県立植物園の河津桜の並木へ。 春は足早。すっかり桜も散ってしまった。 でも当ブログはまだまだ花盛り。ようやく河津桜が咲きました(笑)。 訪れたのは4月2日。 この日の10日前にも訪れた新潟県立植物園。 池のほとりに河津桜が植えられていることを初めて知った。 その時はまだ咲きはじめだったので、そろそろ満開になったかなと再訪。 池の対岸にピンクの並木が見える。 池もほんのり桜色。 対岸へ向かう途中にも河津桜が何本か植えられている。 桜並木に到着。まだ木はどれも小さいが、これから年を追うごとに美しさを増していくだろう。 水辺にある花はいい。こんな景色を撮っている時間に癒される。 カモたちがのんびり。 優しいピンク色。 河津桜は、静岡県河津町に原木があったことからその名がついた。 カンヒザクラとオオシマザクラの交雑によって生まれたらしい。 水辺の花は一層きれ
新潟平野のほぼ中央部、日本海に面した弥彦山。 登山道を彩る早春の花を求めてちょこっと散歩。 弥彦山スカイラインの冬の通行止めが解除された初日、 花を見ようと早速出かけた。 東京スカイツリーと同じ634mの弥彦山。 花の山としてはお隣の角田山が有名だが、 同じ弥彦山塊の主峰である弥彦山もまた、早春の花が咲き誇る人気の山。 「日本百名山」を選定した文筆家で登山家の深田久弥も、 標高が低すぎるため「百名山」には選ばなかったものの、その素晴らしさを認めている。 いつものように中腹の能登見平に車を停め、雨乞山方面へ続く道へ。 田んぼが広がる平野を見渡しながら。 歩き出すとすぐに、たくさんのカタクリが。 日本海を望む気持ちのいい尾根筋の道。 このあたりの登山道は「弥彦山 花のトレイル」と呼ばれ、 カタクリなどたくさんの花が咲く道。景色も花も楽しみながら。 ナニワズも黄色い花をつけていた。 蝶が日向ぼっ
千年以上前から新潟の繁栄を見守ってきた白山神社は、 どんな願いも祈願できる新潟の総鎮守。前回の続きです。 梅園を楽しんだ後、随神門をくぐって本殿へ。 白山神社には多くの神様が祀られていて、 その中で代表的な神様は「菊理媛大神(くくりひめのおおかみ)」。 加賀の霊峰白山頂上に祀られている女神で、別名、白山比咩(しらやまひめ)大神。 「結ぶ」力に優れるとされる。 この「結ぶ」というご利益が実にオールマイティーで、 良縁を結ぶ(縁結び)はもちろんのこと、家族の絆を結ぶ(家内安全)、 志望校との縁を結ぶ(受験合格)、取引を結ぶ(商売繁盛)、 お金との良い関係を結ぶ(金運上昇・開運招福)… 言い方次第で(失礼)何でもOK。 それに女の神様ということで「繁栄」の力も優れているとされ、 子宝、安産、お宮参りから七五三まで広くカバー。 そんな菊理媛大神おひとりでも十分なのに、 現在の白山公園が作られる際
市街地の中にありながら豊かな生態系をもつ大きな潟、鳥屋野潟。 ほとりに広がる公園を春の花を探しながら散歩。 新潟市中央区にある鳥屋野潟は、北区にある福島潟に次いで市内で2番目に大きな潟。 天気のいい日、そのほとりに広がる鳥屋野潟公園の鐘木地区へ。 ちらほら咲き始めた春の花を探しながらのんびり散歩。 広場から日本庭園を抜けて歩いていくと、紅梅がきれいに咲いていた。 木の上にはたくさんの鳥がピーチクパーチクと。 双眼鏡でバードウォッチングしている人に「何がいるんですか」と尋ねたら、 「○○と、○○と、○○と、○○と、○○と…」と、たくさん教えてくださったが、 高い木の上をヒュンヒュン飛び回っているので、私には何が何だか… 撮れたのはエナガ。 鳥屋野潟を見渡す野鳥観察舎「鳥観庵(とりみあん)」。 新潟市の中心部にもかかわらず、鳥屋野潟には180種にも及ぶ鳥類が生息していて、 冬には4,000
岩室温泉のすぐ近く、杉並木の奥にひっそりと建つ種月寺。 いつ来ても静かな時間が流れている。 新潟市西蒲区石瀬の種月寺は、1446年に創建されたお寺。 かつては越後における曹洞宗の四大道場(耕雲寺・雲洞庵・慈光寺・種月寺)の一つに数えられた名刹。 比較的近いこともあって何度か訪れているが、神聖な空気にいつも癒される。 山門の傍らに立つ観音像。しばらく来ないうちに木の覆いが出来ていた。 毛糸のマフラー(?)も付けられて、寒い冬も安心。 趣のある山門をくぐって中へ。 扉には、丸に十字の紋。薩摩藩の家紋と同じだが、 ここを開山した南英謙宗という方が薩摩の出身と伝えられているので、関わりがあるのだろう。 杉が立ち並ぶ苔むした参道を。 参道の横に少し入った場所に並んでいる西国三十三観音菩薩。 回廊門は左右に回廊が続いていて、曹洞宗の伝統的な伽藍配置。 江戸時代中期の1699年に造営された本堂。国指定重
煙が立ち込める薄暗くひんやりとした土間は昔にタイムスリップしたよう。 雪深い地で、今も当時の姿をとどめる豪農の館へ。 魚沼市須原にある目黒邸へ。 訪れたのは2月中旬。 県内でも有数の豪雪地帯なので、例年なら深い雪に覆われているはずだが、 今年は道路に雪もなく、スムーズに来ることができた。 大きな茅葺屋根に特徴的な千鳥破風が目を引く。 現在の目黒邸が建てられたのは1797年。 豪雪にも負けない頑丈な造りで、200年以上経った今も当時の姿を残している。 国指定重要文化財。 中に入ると、ひんやりとした広い土間。 いつも囲炉裏に火が焚かれているのだが、この時は火は見えなかった。 湿った木でもくべたのか、それとも消したばかりだったのか、猛烈な煙が立ち込めていた。 土間のまわりは使用人の生活スペース。 控の間、路地、女中部屋、下男部屋、馬屋などが並んでいる。 最盛期には家族や使用人、奉公人など総勢20
熱帯植物ドームを出て進んでいくと、色とりどりのアザレアが並んでいた。 県立植物園のラストです。 毎年恒例の「にいがたの花 アザレア展」をやっていた。 日本各地に自生しているツツジがヨーロッパに渡り、室内観賞用として改良されたのがアザレア。 「西洋ツツジ」とも言われ、今では2,000以上の品種があるという。 様々な色と模様が並んでいる。 実は、新潟県は全国の8割以上を生産している日本一のアザレア生産地。 その中でも生産の中心地域にある県立植物園は、 日本に現存する、ほぼすべてのアザレア品種を保有しているという。 今ではほとんど絶えてしまった貴重な古品種もいくつか展示されていた。 白地に赤いスジが入ったこの花は、「コメット」(日本名:桜時雨・さくらしぐれ)。 日本ではほとんど絶滅に近いという。 カーネーションのようなかわいい花。 これも幻の品種といわれる「マダム・R・ド・スメット」。(日本名:
元気な植物を見たくなってやってきた県立植物園。 熱帯植物ドームでしばし南国気分を楽しんで。前回の続きです。 高さ30m、高さ40mの熱帯植物ドームには、550種、約4,000株の植物が植栽されている。 湿度が高いので、たちまちレンズが曇ってくる。 レンズを拭き拭きゆっくりと。 この日のドーム内の温度は17.5度。それほど暑すぎずちょうどよかった。 色とりどりの花たち。 緑もイキイキ。 シロバナオオベニゴウカン。別名、カリアンドラ・ハエマトケファラ・アルバ。 憶えられん… カイドウツバキ(ハイドゥーン)。原産国のベトナムでは仏花として使われるとか。 バレーボールのような実が、幹に直接実っているヒョウタンノキ。 ひょうたんのように果肉を取り除いて入れ物などに利用できる。 大きなグレープフルーツも実っていた。 紐のようにぶら下がるサルオガセモドキ。 どこが茎でどこが葉っぱなのか、さっぱりわからな
毎年、雪景色を楽しみにしている弥彦公園も、今年はほとんど雪が降らない。 春のような景色を見ながらのんびり散歩。前回の続きです。 東京スカイツリーと同じ634mの弥彦山。 その上に立っている電波塔は、つまり東京スカイツリーより高い! ……だから何ってこともないんですが… あの飛行機に乗っている人は、今、どんなことを考えているんだろう、などと どうでもいいことを思う昼下がり。 どんぐりころころ。いつもなら雪の下。 もみじ谷の方へ降りて、いつものトンネルをパチリ。 枝だけのもみじ谷。観月橋もひっそりと。 白い椿がたくさん散っていた。 白い椿の花言葉は「至上の愛らしさ」。 最初の池まで戻ってきた。散歩もそろそろ終わり。 雪が降ればじっと動かなくなる鯉も、気持ちよさそうに泳いでいた。 なんだか春のようだった弥彦公園。さて来年は雪景色が見れるだろうか… ちなみに、一年前のちょうど同じ頃はこんな感じでし
タキシードを着ているようなオシャレなオナガガモ。 尾羽をピンと立てて、泳ぐ姿もスマートで。 水鳥が安心して冬を過ごせる楽園、瓢湖。 白鳥だけでなく、3〜5万羽のカモ類も飛来する。 いろいろな種類のカモがいるなかで、この日一番目についたのはオナガガモ。 瓢湖の番外編として、今回はオナガガモばっかりです(笑) 他の鳥よりもやや大柄で首が長く、シュッとしたプロポーションがかっこいい。 オナガガモの英名はPintail。 尾羽をピンと立てて泳ぐ姿に、つい目が行ってしまう。 オスの頭はチョコレート色、グレーのボディに細かい黒の羽模様。 白い胸から首の横まで白いスジが続いていて、ちょっとかしこまった感じの装い。 オナガガモは、昼間は休んで、夜間に餌を求めて移動する鳥らしいが、 瓢湖のように餌付けされている越冬地では、日中も起きていることが多いという。 とはいえ、夜型から昼型へすぐに変えられるわけではな
円形劇場のような美しい図書館。渦のように並んだ本に囲まれて。 石川県立図書館の続きです。 この図書館は閲覧エリアでもおしゃべりOK。(もちろん常識の範囲内で) カメラをぶら下げてぐるっと歩いたが、館内は終始静かだった。そりゃそうでしょう、図書館だもの。 円形閲覧空間グレートホールの最上部、リングと呼ばれる回廊は1周約160m。 読書の趣味もなく、図書館へ出かけることもない私にとって、 これほどの本の渦に囲まれているのは、非日常の世界。 一歩一歩進むごとに、自分がどんどん賢くなっていくような… ええ、気のせいです。 通路の脇に開けられた「本との出会いの窓」。 一窓一窓、その本にあうディスプレーがされていて、通るだけで思いがけない一冊と出会える。 円形閲覧空間の外側にもいくつか部屋があって、分類別図書がぎっしり。 図書検索や貸出のセルフステーションも各所に。 文化交流エリアにある「だんだん広
堤の上にひっそり生えていた秋草を。 カラーなのにモノクロ写真みたいなスナップです。 長仙坊池のイチョウを見た後、すぐ隣の弁天池へ。 こちらはいつもと同じ水位を保っていた。 いつもなら一周するのだが、向こう岸はなんだか暗いし(クマも怖いし)、この日は堤の上だけにした。 堤に生えていたなんでもない草たち。逆光でほとんど色のない世界。 カラーなのにモノクロ写真みたいになった。 いろんな草が背比べ。 モノクロっぽく撮れた写真を見ていたら、初めて一眼レフを買った頃を思い出した。 もう45年くらい前、当時好きだったカメラメーカーはOLYMPUS。(以来ずっと好きだが、名前が変わって寂しい限り…) OM-1やOM-2の無駄のないデザインがとにかくカッコ良かった。 しかし一眼初心者の大学生には高嶺の花。 で、買ったのは入門機のOM-10。 レンズは50mm一本だけ。当時はモノクロで撮ることが多かった。 暗
標高の高い山は落葉し、そろそろ平地が色づき始める頃、 いつも晩秋に訪れていた泉恵園へ。 新潟市秋葉区の泉景園(旧中野邸もみじ園)は県内有数の紅葉スポット。 ここ最近は、見頃を過ぎてからゆっくり散策することが多かったが、さて今年はどうだろう。 訪れたのは去年と同じくらいのタイミング。 例年ならもう落葉が進んでいる時期だが、今年は色づきが遅く、まだ青葉が多かった。 夏の猛暑の影響で傷んでいる葉も多く、例年通りの華やかさは難しそう。 そのせいか、思ったより人も少なかった。 それでも、奥へ進んで行くと、ところどころに色づいた木が。 まだ青葉が多い園内を、きれいな場所を探しながら。 山の斜面を利用した広い庭園は歩いているだけで気持ちいい。 秋の陽に照らされて。光があるとなんでも綺麗に見える。 園内には洞窟が二つあって、それぞれに観音像が安置されている。 右側の洞窟には千手観音。 もうひとつの洞窟には
もう落葉の進んだ御鹿池。 鳥のさえずりを聴きながら、静かなほとりを。 大きなミズナラの木もすっかり葉を落として。 池はきれいな水鏡。さっき歩いてきた対岸が午後の光に照らされて美しい。 輝く水面に浮かぶ水鳥たち。警戒心が強いようで、近づいて来てはくれない。 大きなヤマモミジの木。葉っぱは全部シワシワ。 遊歩道はいったん岸から離れて、杉林の中へ入っていく。 薄暗い林の中で輝いていたのはカラマツ。 普通のマツは緑の葉をつけたまま冬を越すが、カラマツは紅葉して葉を落とす。 道はまた池のほとりへ。ちょこんと見えるのは妙高山。 池の出水口。御鹿池は農業用のため池で、ここから小川となって流れていく。 水が静かに流れ落ちていた。 ほとりの東屋で休憩。こんな場所での一服は至福のひととき。 晩秋の静かな黒姫高原。もう一回続きます…
日本の滝百選の一つに選ばれている苗名滝。 すでに紅葉の見頃を過ぎ、少し静かになった滝へ久しぶりに行ってきた。 駐車場から滝の展望台までは約500m、徒歩15分ほど。 1つ目の吊橋から見る砂防えん堤。苗名滝から流れてきた水だ。 水は一級河川・関川となって流れていく。この川が県境になっていて、左は新潟県、右は長野県。 吊橋を渡って長野県へ。振り返れば懐かしい新潟の風景が(大げさ) 川沿いの遊歩道を歩いていく。 見頃を過ぎたのは承知していたが、まだ葉っぱは残っているだろう、と淡い期待を抱いてやってきた。 しかし山はほとんど落葉。残っている木も色褪せていた。残念… 2つ目の吊橋を渡り返して、また新潟県へ。滝はもう目の前。 日本の滝百選の一つに選ばれている苗名滝。 落差55m、水煙を上げて落ちるさまは迫力満点! 春は雪解け水でもっと水量が多いらしい。 ん? この滝の中心が県境になるのだろうか… 別名
仙人池の紅葉を見た後は、少し登って笹ヶ峰高原へ。 何度来ても、標高1,300mに広がる草原は空気が澄んでいて清々しい。 白樺林を見ながら、牧場の脇を歩いていく。 途中の仙人池は曇っていたが、少しずつ陽が射し始めた! うれしい。 奥の方に頭を出しているのは、新潟県唯一の活火山、標高2,400mの焼山。 山頂付近はうっすら雪化粧。ついこの間まで暑い暑いと言っていた気がするが… 火打山、妙高山、赤倉山、三田原山など 2,000m級の山々に囲まれた笹ヶ峰高原。 県内でも早く色づくので、シーズン最初の紅葉散歩はここヘ来るのが恒例行事になってしまった。 多くの遊歩道があるが、いつも決まって2〜3kmのお手軽コース。 澄みきった空気を吸いながら、 色づいた木々のなかを。 山を光が照らす。 撮っている間にも、その模様はみるみる変わっていく。 いつものように牧場脇の道から曲がって森の道へ。 ブナ、ミズナラ、
緑に囲まれた池のほとり。 どことなく「和」の雰囲気が漂う公園を歩けば、気持ちも穏やかになっていく。 加茂市の加茂山公園へ。 市街地に隣接する加茂山に広がる公園で、 青海(あおみ)神社が鎮座する、深い木々に囲まれた静かなところ。 薄曇りの日。ときどき陽が射す境内を歩いて、噴水のある池のほとりへ。 加茂山公園の「池の端(はた)」と呼ばれるあたり。 4つの池が奥へ続いていて、緑に囲まれた噴水のまわりは人々の憩いの場。 柔らかな光の中、青モミジがきれいだった。 これから色づく葉、役目を終えた葉。 池のほとりには茶店がある。 昔は古い茶店が何軒か並んでいたが、今はこの一軒だけになった。 屋根の上には露に濡れた落ち葉が。 池のベンチも今日はひっそり。 池を見ていると鯉が寄ってくる。そして、餌をもらえるかどうかの判断がとても早い(笑)。 静かな池のほとり。 揺れる水面を眺めながら、散歩は続きます…
蕎麦畑を見に出かけた山本山高原。 丘の上からは、田んぼがパッチワークのように見えた。 標高は336mしかないが、眺めのいい高原。 蕎麦畑の反対側には、越後の山々、田んぼや川が広がっている。 いろいろな形の田んぼが敷き詰められて、パッチワークのよう。 高温少雨のせいで、今年のコシヒカリは一等米の比率が極端に低いとニュースで言っている。 この田んぼはどうだったのだろう。美味しく実っただろうか。 蛇行する信濃川の雄大な流れ。日本一長い川。 弧を描いて走るのは関越自動車道。 道の脇にはたくさんのススキが。 とても暑い日だったが、風に揺れる様子は秋の訪れを感じさせた。 ゆらゆら ふわふわ 汗を拭いつつ、気分だけでも涼しげに 見晴らしのいい道を。 道端に咲いていた花はどこか秋の感じが。 名もない草(名前を知らないだけですが)も秋らしく見える。 秋の味覚、栗。まだ青かった。 異常な暑さだった今年の夏。こ
一面に広がる白い花畑。 9月とは思えぬ厳しい暑さが残る日、高原の蕎麦畑へ。 まだまだ残暑厳しい9月中旬。 そろそろ蕎麦の花が咲いたかなと、小千谷市の山本山高原へ。 山や川や平野がきれいに見渡せる山の上に、7月と9月に蕎麦の花が白い花を咲かせる。 駐車場から歩き出すと広い蕎麦畑が見えてくる。 秋の高原の澄んだ空気の中で… と書きたいところだが、この日はとにかく暑かった。 高原と言っても標高は336m。下界と変わらぬ暑さだった。 白く可憐な蕎麦の花。 花言葉は「なつかしい思い出」「喜びと悲しみ」「あなたを救う」など。 花は見頃前半といったところ。 9月下旬には刈り取り作業が始まり、この風景は消えてしまう。 刈り取りが終わると、お待ちかねの新そばのシーズンがやってくる。 ここ小千谷の蕎麦は、海草の「布海苔(ふのり)」をつなぎに使っていて、なめらかなのどごしが自慢。 出汁のきいたつゆにつけて、ズズ
ノスタルジックな空間に浸りたくなると、つい足が向く駅舎。 小さな廃線駅で静かなひとときを楽しんだ。 カメラ片手に静かな時間に浸りたい時、なんとなく足が向く場所。 森、池、川、公園、城跡、校舎… 近くてお気に入りの場所はだいたい決まっていて、この駅もその中のひとつ。 旧月潟駅は、1999年4月に廃止となった新潟交通電車線の駅舎。 廃線から20年以上経つ今でも、守り残されている場所。 この日、駅に到着すると、なにやら機械で削るような大きな音がしていた。 保存されている車両と駅の維持管理や活用を行っている「かぼちゃ電車保存会」の方々が 車両の補修をしているようだった。 補修作業をされていた「モハ10形 11号」は、沿線住民の貴重な足として活躍した旅客電車。 使われなって20年以上も経てば、艶もなくなりあちこち痛んでいくはずだが、 ボランティアの皆さんのおかげで、ここにおいてある車両はどれもきれい
あたりに立ちこめる油の臭い。 日本最古の油田と言われるこの場所では、今も地中から原油が湧いている。 胎内市の旧黒川村地区にある「シンクルトン記念公園(黒川石油公園)」へ。 日本最古の油田と言われ、黒い川が流れるほどに原油が湧き出たことから、黒川という地名がついたという。 古くは「日本書紀」(668年)に、 「越の国、燃ゆる土(天然のアスファルト)、燃ゆる水(原油)とを献ず」と、 ここで採られた原油を天智天皇に献上したことが記述されている。 この辺りの山林には油を採掘した井戸が無数に残り、今でも、微量ながら原油や天然ガスが湧き出している。 駐車場内にも油が出ている場所があり、その匂いが立ち込めていた。 公園の入り口に立っている、石油採掘の櫓を模したシンボルタワー。 コンクリートの古い建物は「シンクルトン記念館」。 この黒川油田を発展させるきっかけになったイギリス人医師・シンクルトンを記念して
暑い日に訪れた上堰潟(うわせきがた)公園。 ひまわり畑を見た後、せっかく来たのだからと公園内を歩いた。汗をぬぐいながらの夏景色。 ひまわりを見に訪れた上堰潟公園。 猛暑のなか意を決して来たのだから、ひまわりだけではもったいないと、公園内をぐるりと。 ひと月ぶりにカメラを持ち出した日の、滴る汗を拭きながら撮ったスナップです。 広い草はら。緑が陽を浴びて美しい。暑いので誰もいません(笑) 池の上を渡る木道が通れなかったので、池のほとりを歩いていく。 ここから見ると、白い雲が角田山から立ちのぼる噴煙のよう。(火山ではありません) 天気も良く、きれいな夏の公園。これで涼しかったら、ねえ… 岸辺に咲いたピンクの花に、チョウ達がひらひら。 猛暑のなか、毎年恒例の「わらアート」を制作しているのが見えた。 今年の作品は、 「トキ」(ケンシロウのお兄さんではありません)、 「イルカ」(なごり雪を歌った人では
猛暑にも負けず元気に咲いた黄色い花。 角田山をバックに太陽のように咲くひまわり畑へ。 しかし今年の暑さはいったい… 8月の新潟県は、1日の最高気温の平均が35度を超えた(!)と、ニュースで言っていた。 ひと月の平均が「猛暑日」って… そして新潟県が全国一の気温を観測した日が、8月で13回あったらしい。 暑いのが苦手なので、とても外へ出る気にならず、 青空を恨めしく見ながら、エアコンの効いた部屋にこもっていた。 しかし、こんなに暑くても季節の花は咲く。 今年はひまわりは見れないかな… いや、近いところでちょっと見てこようと覚悟を決めて、上堰潟(うわせきがた)公園へ。 早めの時間帯、首にタオルを巻いて、いざ出撃! カメラを持ち出したのは1ヶ月ぶりだった… 新潟市西蒲区の上堰潟公園の「ひまわり広場」には6,300本のひまわりが植えられている。 角田山がバックにそびえ、なかなか美しいロケーション。
曇り空の下、涼しげなアジサイを見ながら公園の奥へ。 見晴らしの良い斜面には今年もたくさんのアジサイが咲いていた。前回の続きです。 遠くの山や田んぼを見渡せる高台の斜面。 今年もアジサイがたくさん咲いていた。 アジサイの中を歩く小道やベンチもあって気持ちのいい場所。この日は景色をひとりじめ。 田んぼの緑も今日はしっとり見える。 奥の斜面はアジサイの絨毯に。 ところどころにガクアジサイも咲いていた。 涼しげな咲き姿。昔から日本にあったのはこの種類。 これから咲く花、終わる花。 葉っぱの器に散り落ちて。 今日もほとんど人がいなくて静かに散歩できた。さて、そろそろ帰ろう。 「チュ! チュチュチュ〜ン(あ! いつも夏に来るおじさん)」 「こんにちは。今度は春にも来ようかな」 「チュンチュン♪(待ってるよ)」 顔なじみのスズメたち。 どんよりとした曇り空の日。 でも優しい花に癒された水道山公園でした。
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