「人々を笑わせ、考えさせた業績」を称えるイグ・ノーベル賞を今年(2019年)9月、明海大学・渡部茂教授らの研究チームが受賞した。受賞の対象となったのは「5歳児の1日当たりの唾液量は約500ml」であることを解明した研究で、唾液量の測定では渡部氏自らの息子3人も「被験者」になったという。 実は日本人は同賞の常連で、今年でなんと13年連続の受賞。過去の受賞内容も「バナナの皮はなぜ滑る」「前かがみになって股の間から物体を見ると小さく見える(股のぞき効果)」などユーモラスなテーマが並ぶ。遊び心たっぷりのようにも見えるが、受賞者本人たちは自身の研究をどう捉えているのだろうか? 2016年に股のぞき効果の研究で同賞を受賞した東山篤規教授(立命館大学 総合心理学部)は、「研究意欲の根底には『面白いから知りたい』というシンプルな想いがある」と話す。 直立状態の人は常に錯視している!? 『天橋立観光ガイド』