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円安とは
souheki1009.hatenablog.jp
読後感があまりに酷くて、書評を書く気にもなれなかったのが、この本「服従」(ミシェル・ウエルベック著)です。 念のため、作品が酷いのではありません、作品自体は高度に洗練され教養に溢れた近未来小説の傑作と言えるべきものです。 酷いのは、読後感、それも私が女性であるが故の読後感です。 服従 作者: ミシェルウエルベック,佐藤優,大塚桃出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2015/09/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (35件) を見る 日本では殆ど話題にはなっていませんが、この本は本国フランスで、今年の1月、偶然にもシャルリー・エブドが襲撃された日に発売されるや否やベストセラーになり、フランス以外のヨーロッパでも大きな話題になっているそうです。 先日家人が仕事で同席した会合にいたヨーロッパ大陸人たちも、休憩時間はおろか会食の間もずっとこの本の内容を話題にしていたそうです。 私は
前のエントリーで、駄本を3冊紹介したのですが、新年明けて読んだ今年第一冊目の本がこれまた駄本だったので、その残念さを改めて紹介します。 毎日新聞科学環境部の記者で、STAP細胞事件の記者会見でおなじみの(?)須田桃子氏による「捏造の科学者」 捏造の科学者 STAP細胞事件 作者: 須田桃子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/01/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (49件) を見る この本の帯には、黒地に黄色の文字で、 誰が、何を、いつ、なぜ、どのように捏造したのか? と書かれていますが、この本には上記の「5W1H」ならぬ「4W1H」という新聞記者のイロハと言われるものなど、全く書かれていません。 それを期待してこの本を買うのなら、やめた方がいいですね。 この本に書かれているのは、 須田氏が、特ダネの記事を、いつの新聞・ウェブに、どのように書いたか。 という宣伝ですか
センター試験については、今までも散々書いてきたので、今年はもう書くこともないだろうと思っていたら、 東京大学は、25〜26日にある文科1類の2次試験(前期日程)へ向け、受験者の一部を大学入試センター試験の成績を基に門前払いする「第1段階選抜」を行わないことを決めた。規定の倍率に達しなかったためで、2000年度入試以来13年ぶりという。 朝日新聞 というニュースを見てしまいました。 更に足切りがなかった文一の最低点が203点である(センター試験900点換算)ということで、当日2月13日検索ワードの上位に「203点」が急上昇するほどの話題です。勿論一番盛り上がっているのは、受験生界隈ですが、彼らの殆どが、「203点で文一に出願」は「ネタ」もしくは「記念受験」だと思っているようです。 というような意見が多かったのですが、大学受験は誰にとっても人生の関ヶ原です。いくら何でも「ネタ」だけで、18.0
帰ってきたヒトラー 上 作者: ティムールヴェルメシュ,森内薫出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2014/01/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (31件) を見る帰ってきたヒトラー 下 作者: ティムールヴェルメシュ,森内薫出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2014/01/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (24件) を見る 「帰ってきたヒトラー Er ist wieder da.」 ストーリーは、単純です。 第二次世界大戦末期、ピストル自殺をして遺体はガソリンで焼かれたはずのヒトラーが、2011年の8月、ベルリンの空き地で目覚めます。 彼自身、何故そこにいるのかはわからないものの、戦前の記憶はそのまま。 現代に甦ったヒトラーは、生前のままに意見を言い、行動しているだけなのに、人々はそれをコメディアンが風刺としてやっている「芸」だと思い込んで、もてはや
早稲田大学卒業して慶応大学の大学院へ、自民党の参議院議員になったものの離党して民主党に入党する、というイソップ物語のコウモリのお話を地でいくような経歴を持ち、そして今は落選中の「前」参議院議員田村耕太郎氏が、「TOEICか、TOEFLか?」という二択ではコウモリではなく旗幟を鮮明にしてアゴラで吠えていました。 TOEICはガラパゴス化した経産利権:アゴラ 調べ物をしていて松下政経塾のサイトを見ていると、入試でTOEICが義務付けられていた。財界関係の団体では常にこのローカルなテストTOEICの影がちらつく。アメリカでTOEICなんて誰も知らない。こんなことでは松下政経塾はいつまでたってもグローバルに通用するブランドにならないだろう。 だから、政経塾出身の外務大臣も前外務大臣も首相も、国際会議でも首脳会談でも「サシ」で話ができないのですね。当の田村氏は、他の場所でも同様の趣旨で吠えて発言して
定期的に喚起されるこの手のトピックを、この暑さの中(←関係ない)目にしました。 産経新聞の金曜討論:西舘好子氏vs日菜あこ氏 「ベビーカーでの乗車」って・・・子守唄協会理事長vsママサークル総代表 (削除されている場合は、 この方のブログへ。全文掲載してあります。) 昨日の猛暑の中、用事があって出かけたのですが、ベビーカーでバスに乗っているママ、ベビーカーで電車(山手線)に乗っているママを見かけました。が、彼女たちがベビーカーで乗り降りするのを手助けしている人は見かけませんでした、除く私。私は手助けしますし持ちますよ、ベビーカー。都バスは低床車両ですが、それでもベビーカーを一人で持ち上げるのは大変ですから、停留所で私の後ろに並んでいたベビーカーの乗車は当然手助けしました、私は彼女より先の停留所で降りたので、降りる時に誰か手助けしたかどうかはわかりません。降りる時の方が一人で持ち上げるのは大
先ず前提として。 私は、韓流に興味がありません。 この属性は私の年代では珍しいので、話題が「韓流」になった時には、私はにこにこ笑って口を閉じています。だって、興味がないのですから、disることもできないのです。「韓流スター」で名前と顔が一致するのは、未だに「ペヨンジュン」くらい、という「韓流偏差値35以下」の珍種のオバサンであり(ちなみにジャニーズも興味ありません)、「少女時代」と「KARA」を去年知って、動画で色々見て、人工美の極致である身体の造形とダンスの完璧さに感動しましたが、メンバーの名前やグループの人数どころか、どちらがどちらかの区別もつかない体たらく。ちなみに「東方神起」と言われて、あちらの「東方」しか思いつかないほど。一方、実母や叔母などは、大変な韓流ファンです。私が韓流に馴染めないのは、そもそも「冬のソナタ」がブレイクした2004年に、日本を離れて夫の駐在でドイツに行ってし
「無題」と題されたこの記事が、ちょっと前に話題になっていました。 私が偶然最初に目にしたのは、エリート意識と研究者という、理系脳毒之助氏という方の記事でした。私も理系脳毒之助氏同様、元記事を最初は素直に文章通りに読んで単純に心を動かされましたが、昨今デマやらネタに用心せねばならないのがネット生活の知恵という世知辛いご時世ですから、文章が上手過ぎる点も相俟って「ネタなのかしら?」と用心しつつも(でも書いてある場所が「ネタ」を書く場所ではないような気もするので)、私とは縁もゆかりもない全く違う世界の全く違う半生を書いたこの元記事について、色々と想像を逞しゅうしてみました。で、最後の部分、この部分はそれまでの抑制された書き方、抑制されているからこそ本来は鼻持ちならないエリート意識の塊の彼の心情が逆に生々しく共感できるものとなっているのですが、その抑制された書き方が突然壊れたかのようにバタバタと凡
連日の猛暑でいよいよ地球も終わりも近い、という感もあるここ一週間の日本ですが、ドイツで3年暮らして実感したのは 日本はエアコンという逃げ場があるだけマシ、ということです。 一般にヨーロッパは日本よりは夏も涼しいと思われていますが、ここ10年くらいは数年毎に猛暑にやられています。 記憶に新しいのは、2003年の猛暑でしょう。ヨーロッパ、特にフランスでお年寄りが14,000人も熱中症で亡くなった猛暑です。フランスほどは猛暑が続かなかったとはいえドイツでも7,000人が亡くなっています。ひと夏でこの数字は驚くべきことですが、これは「水分補給を個人で心がける」というレベルではなく、もっと構造的な問題だということで、それは実際に住んでみて体感しました。 フツーの家庭にはエアコンがない ことが唯一にして最大の原因だと思います。ドイツ滞在3年の間、色々なお宅にお邪魔する機会がありましたが、「エアコンがあ
「おばさん」という呼称 Ohnoblog2 を読んで。 己の欲せざる所人に施すことなかれ 情けは人の為ならず 諺、って偉大ですね。この「おばさん」呼称問題についてもまさに「金言」、と言えましょう。 自分が他人から血縁関係関係無しに「おばさん/おじさん」と呼ばれたくなかったら自分も他人をそう呼ばないこと。 自分が呼称として「おばさん/おじさん」を使わずに何とか相当年齢の方々とコミュニケーションをとる努力をしていれば、いつか他人も自分に対して「おばさん/おじさん」と呼ぶのを止めてくれる(かもしれない)。 ということではないでしょうか? 若い頃、不明にしてそれに気付かずに誰彼構わず「おばさん/おじさん」と呼びかけまくる人生を送って、30歳過ぎて今度は自分が「おばさん/おじさん」コールの嵐に見舞われてもそれは自業自得なので、黙って耐えること。そして次のステージ、「おばあちゃん/おじいちゃん」と見ず
帰国子女の英語能力と日本語能力について、ごく身近な帰国子女のサンプルを肴に述べてみたい。 サンプル:息子と娘、姪二人、義妹(おまけ) (身近すぎてすみません。当然の如く、身近特権で当人たちにサンプルにさせて貰う承諾は受けておりませんので) 世の中の人々は、「帰国子女」と一括りにするが、実は「帰国子女」とは様々である。 先ず大きく別れるのは、 ・現地校/インターナショナルスクールでの教育を受けた ・日本人学校(小学校・中学校)に通った の違いだろう。それぞれの家庭で事情はあると思う。 個人的には後者は、「やっていることは日本の公立校と同じ」と思うので、今から述べる「母国語と、外国語とのせめぎ合い」とは関係ない。 ここではあくまでも、同じく海外で英語教育を受けた子供の、英語力と日本語力の表れ方、とそのバランスについて見てみたい。 では、先ずサンプルの背景説明を。 息子:中高一貫校の中三で渡独。
ママ友を作るのが苦手な人よ、お前もか?---kobeniの日記 を読んで、kobeniさまに捧ぐ 我が家の子供たち(長男大学3年生、長女高校3年生)が小さかった頃、二人を連れていると電車の中やスーパーのレジ待ちの列で見ず知らずのオバサンに、 「今が一番いい頃よぉ〜」 と突然言われて、 「はあ?◯△□▽?」 で、意味が全くわからなかった私ですが、時は過ぎてこうして、多分年齢的には一回り以上違うkobeniさんのような方に対して、かつて私に話しかけてきた見ず知らずのオバサンの如く子育てに関して何かを伝えたくなるなんて、想像もしませんでした。 私も、なかなか友人を作るのが苦手、というか、苦手の癖に色々と注文の多いタイプなのですが、だからこそ今友人たちの顔を浮かべてみると、半数以上が二人の子供たち関係の「ママ友」だと気づいて、分不相応な幸せを感じています。つまり「ママ友」でありながら突き詰めればや
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