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おみそ汁
synr777.hateblo.jp
富山かな?と思ったら富山だった。 陰鬱陰鬱陰鬱な北陸の冬と雪がこれでもかと描写されていて、これだよこれ😄と思った。 夜の隅のアトリエ 作者:木村 紅美 文藝春秋 Amazon 初めて読む作家だったが、感情の乏しい淡々とした文体が好みだった。 この描写が特にすごくて痺れる〜!と思った箇所はなかったが、全体を貫いている乾いた筆致が読みやすくて、久々に一気読みした本だった。 東京で働いていた美容師の女性が、職と名前を捨てて雪深い土地に逃れる話。絶え間なく雪の降る、住民に「どん底」と言われるような街で、ラブホテルの店番をするようになる。そしてときどき絵のヌードモデルもつとめる。 年末に東京から半日かけて辿り着いたその町は、猛吹雪に支配されていた。薄墨色の空から、意思を持っていそうな雪が、たえまなく、降る、というよりも渦を巻きながら、巨大なバケツを引っくり返されたみたいに襲いかかってくる。水気を多
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