ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50 作者: 福田里香,オノ・ナツメ出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2012/04/12メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 86回この商品を含むブログ (26件) を見る 最近読んだ中では断トツで面白かった。 フード(食べもの)に着目すれば、観たり読んだりがずっと楽しくなる、味わえる。映画とは書いたけど、アニメでも漫画でも小説でも、およそ物語と名のつく創作物なら何にでも応用可能だ。 ☆ 著者によると、物語における食べ物は演出上、感情の機微を伝えるための優秀な装置として機能し、キャラクターの特性をひと目で表すためのアイコン的役割を果たす。逆に言えば、物語に上手く食べ物を配置すれば、登場人物の性格や感情、置かれた状況を鑑賞者にスムーズに伝達させるのにきわめて有効に作用するのだ。 そうした現象の総称が『フード理論』である。