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仔犬図 円山応挙筆こいぬず まるやまおうきょ 江戸時代 18c 絹本墨画淡彩 H-54.5 W-82.4 応挙は仔犬、特に生まれて間もない仔犬たちを好んで描いたが、画材としてはそれまで日本の絵画には見られなかったものである。中でも茶系色で鼻筋の白い仔犬は数多く描いており、この作品にも登場している。雪の上で無邪気に戯れる5匹の仔犬たち。お尻を向けた愛らしい姿態やつぶらな瞳からは、応挙自身の優しさがこめられているように感じられる。落款には天明乙巳初夏とあり、孔雀図と同じ年に描かれたことがわかる。 円山応挙(まるやまおうきょ) 享保1年(1733)ー寛政7年(1795) 江戸時代中期の画家で、円山四条派の祖。丹波の国、穴太村(今の京都府亀岡市)の農家に生まれる。15歳のころ京都へ出て、鶴沢派の画家石田幽汀に画伎を学ぶ。中国の眼鏡絵の模写やシンナンヒ゜ンの写生的な様式の影響を受け、個物に肉薄する写
京都紫野の禅刹・大徳寺の塔頭である龍光院は、武将の黒田長政が父・黒田官兵衛の菩提を弔うため、江月宗玩和尚(1574〜1643)を開祖として慶長十一年(1606)に建立されました。大坂堺の豪商で茶人でもある天王寺屋・津田宗及の次男として生まれた江月は、高い教養と優れた禅風で知られ、当時の龍光院は、高松宮好仁親王、小堀遠州、松花堂昭乗ら一流の文化人が集う寛永文化の発信地でした。 また天王寺屋伝来の名宝は、江月によって大坂夏の陣の難をくぐり抜け、現在その多くが龍光院に伝えられています。 このたび龍光院の全面協力を得て、龍光院四百年の全容を一挙公開いたします。国宝の曜変天目茶碗や密庵墨蹟、柿栗図(伝牧谿筆)、油滴天目などの重要文化財をはじめとする、天王寺屋伝来の名宝、寛永文化の美を伝える江月所用の品や江月に帰依した人々ゆかりの文物、歴代寺伝の什物を展覧するとともに、江月以来脈々と受け継がれ、今に生
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