いつもより早く目が覚め台所に行くと、テーブルの下に家猫のクーちゃんが横たわっていた。 「(変だ!)クーちゃん⁉」抱き上げた体は冷たく凍ったように固い。 (死んでる⁈嘘!)何で独りで逝ってしまったの、ねえ、クーちゃん!気付いてあげられなくて御免! 御免! 御免! 着ているパジャマに、クーちゃんを包み立ったまま、「奇麗にして楽な状態にしてやらないと」旦那に促さられるまで、オンオンと泣いていた。 荼毘にふされ慰霊碑に納められてから2年経つも、クーちゃんのその時の姿が思い出されてしまい、後悔の念に駆られ気持ちが沈んでしまう。 ペットロスに近い状態になっていた。 先日、娘から電話が入った。 娘が話してくれた内容は信じがたい事でもあったが、霞が晴れていくような感覚で聞いていた。 「お母さん、夢か現(うつつ)か私にも判らんねんけど、あまりにもはっきりとクーちゃんが現れて、お母さんに伝えて欲しいと頼まれた