新築の建物や購入したばかりの家財は、新築価格・購入価格そのものが建物や家財の価値となりますが、実際には、物の価値は時間の経過とともに老朽化などによって下がっていきますので、火災保険の契約にあたっては、建物・家財などの保険の対象を正しく金銭に評価する必要があります。 この保険をつけた物を金銭に評価した額を、「保険価額」といいます。 また、万が一火災が発生した場合に支払われる損害保険金は、契約時に設定した「保険金額」が限度となります*。「保険金額」は「保険価額」をもとに設定しますので、保険の対象が正しく評価されず適切な「保険価額」と「保険金額」が設定されないと、損害の額どおりの保険金が支払われなかったり、むだな保険料を支払うことになります。 したがって、十分な補償を受けるためには、「保険価額」と「保険金額」の関係を十分に理解し加入することが大切です。 ■保険価額 保険価額には、「新価」と「時価