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猫
ykoike.hatenablog.com
Therapeutic Cultureを読み始めて2週目。今週は、Frank Furediの"The Silent Ascendancy of Therapeutic Culture in Britain"です。 アメリカがセラピーずきなのは自明だとしても、ではイギリスではどうなのでしょうか。著者氏は前半、いろんな事例を非常にしつこく挙げながら、イギリスもまたカウンセリング実践やセラピー的政策が大きく導入されてきた社会であると論じます。 それは、政策の文脈における市民の「感情」の尊重、教育における「自尊心」の涵養などにあらわされていると言います。 また、「Recognition - 承認の政治」というものは、個人の主観性をそのままで妥当なものであると受け入れるという点で、非常にセラピー的なのだと喝破しています。 そして後半では、イギリスにおいて、セラピー的潮流に対して、批判論者さえ目立たな
この人ですね。(リック・ウォレン) 人生を導く5つの目的―自分らしく生きるための40章 作者: リックウォレン,Rick Warren,尾山清仁出版社/メーカー: パーパスドリブンジャパン発売日: 2004/06メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 68回この商品を含むブログ (33件) を見るキリスト教系の自己啓発書のベストセラー作家と言って良いでしょう。 政治的にはリベラルなオバマは、この人物を式に起用することによって、キリスト教福音派に向けてポーズしているとも解釈できるでしょう。 その他、ユタ州出身の議員(モルモン教徒?)がひとことプレゼンター的な事をするところもありました。 就任演説まで生中継で見ちゃいましたが、名演説家の面はいくぶん後退し、共和党やイスラム教徒や少数民族など、今のアメリカを構成するあらゆる人に気を配った内容になっていた気がしました。
に行ってきました。 「水からの伝言」などを批判している学者グループによるもので、たいへん面白かったです。 ニセ科学と言っても、その範囲は波動から9.11陰謀論などにまで及びます。 一番興味深かったのは、クーン、村上陽一郎らの「新しい科学観」が、悪しき相対主義的な科学観につながり、ニセ科学を結果として後押ししてしまうことになりかねないという批判でした。 科学も人間が作ったもので、理論によって事実も違ってくる…こうした発想は、小学校の理科教育の指導要領(の副読本)にすら見受けられるそうです。 生活感覚で言うとどう見ても自明なことを、認識論に耽溺することで話をかえってややこしくしたり、オカルト的なものを結果として応援してしまったりするのは、社会科学のほうがむしろ多く見られるような気が私はします。 また、ニセ健康情報の批判的権威による話も有益で、サプリメント、抗酸化物質に効果は証明されておらず、も
この本をちょっと読み直していました。 Self Help, Inc.: Makeover Culture in American Life 作者: Micki Mcgee出版社/メーカー: Oxford University Press発売日: 2007/09/01メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る初版は2005年刊ですので、既に最新刊とは言い難いですが、横文字は導入されるまで時間がかかるので、まあ最新の心理主義論のひとつと言って良いでしょう。 自己啓発本などの「自己改善文化」に耽溺する現代アメリカ人を社会学的に批判した本のひとつだと言えます。 著者は、自助本などで自己実現にハマっても、多くの場合ゴールも見えないし、さして見返りがあるわけでもなく、フラストレーションの中で自己は"Belabored Self"になってしまうと説きま
東京の大学院生とかが(しかも、結構意識の高そうな人であればあるほど)ロックに対して語る語り口について、ながらく私は違和感がありました。 曰く「体制に取り込まれたロックは…」とか。 あと、政治的なメッセージをもった曲のみを過大評価する傾向(ディスコは驚くほど語られない)などにもです。 (ついでに言うと「日本には本来の○×は無い」式の意見もあまり好きではありません。感想文の域を出ない場合が多いし、じゃあ何が発生してたら「本来の○×はあった」ことになるのかが、永遠にハッキリしないからです) そんなことを思いつつ手に取ったのがこの本です。 ポピュラー音楽と資本主義 作者: 毛利嘉孝出版社/メーカー: せりか書房発売日: 2007/07メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 47回この商品を含むブログ (33件) を見る 「ポピュラー音楽の社会学」のわかりやすい総論テキストとなるべく書かれたもの
大学院で小池の指導を受けることを考えておられる場合、原則として、修士課程の場合は事前連絡などは求めておりません。博士課程の場合は、事前相談が推奨されます。 どちらのケースであっても、さいしょにEメールをくださる場合は、下記の内容についても記載があると助かります: ・修士課程希望か博士課程希望か ・何年何月の入学をお考えか ・研究したいテーマは何か また、これはどこの大学院にもあるていど共通していると思いますが、大学院の合格は、特定の教員の論文指導が受けられることをただちに約束するものではありません。従いまして小池と連絡をお取りになっても、「特定の教員につけるか、つけないのか」「特定のテーマの研究の実行が可能か、そうでないか」を、試験前に明言することはできないものだとお考えください。 下記の本に「心理宗教テクニックと現代日本社会」という小論を寄稿しました。 隠される宗教,顕れる宗教 〈国内編
無料冊子『Power for Living』 http://www.powerforliving.jp/index.html って何なんだ? あやしそう? という問い合わせが、本日短いあいだに2件も私のところに来ましたので(笑)検索してみました。 おそらく原書はコレで、 http://www.amazon.com/Power-Living-James-Buckingham/dp/084231816X/ ジェームズ・バッキンガムという牧師さんによる古い本のようです。 まあキリスト教系自己啓発書と言えましょう。 (「この本を買った人はこんな本も」リストに「共依存」系の文献が多いのもアメリカらしいです) 1件肯定的な、1件さほど肯定的でないレビューが載っていますね。 それらによると、8人の有名人の信仰体験エピソードをつづった本のようですね。 原書自体は古いようで、[アメリカの]若い読者にもなじみ
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