この記事は、映画「勝手にふるえてろ」を観る前の読者(ただしネタバレあり)、もしくは、観たけれども意味が分からない・演出が謎・カルトくさい・結局何が言いたかったの?・・・等々の思いを抱いた人向けに描いております。 この映画のヒロインであるヨシカは中学生の頃に抱いた恋心を今も抱え続けて、10年以上も同じ男性を片思いしているボンクラ女子。ただし外出するときの服装とかはそれなりに気を配っているという女性的なバランスが、嫌なあざとさの発生を防いでいて、流石、女性監督だなと思います。普段はモカシン履いてるけど、ここぞというときにはきちんとパンプス履いてドレスにするとか。つまり全てを投げ捨ててるわけではなく、靴の脱ぎ方とか、一人部屋での生活態度とかの所作にボンクラ感がでるという描き方は共感を呼ぶ上で非常に正しい。要はどこにでもいる普遍的なボンクラ女性なのです。 そんな彼女が10年以上片思いしている男性は