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セオ・パリッシュも愛したエディットワークスの首謀者、リカルド・マシップとは何者か?――リカルド・マシップ・インタヴュー(前編) 2000年代中盤以降に国際的なネットワークが形成されたトロピカル・ミュージックの世界において、リカルド・マシップは絶大な存在感を発揮してきた。ときにはストックホルムの名物パーティー「Raw Fusion」のサブフロアから始まった「Tropical Treats」の首謀者として。ときには数々の奇跡的な瞬間を演出する素晴らしいDJとして。ときには抜群の嗅覚と執念を持つハードコアなディガーとして。ときには数枚の傑作を世に送り出したコンパイラーとして。ときにはセオ・パリッシュをはじめとする世界中のDJたちに重宝されたエディットワークスのプロデューサーとして。 だが、リカルドはあくまでも裏方のひとりとして、知る人ぞ知る存在であり続けてきたとも言える。今年6月にTOKYO S
トロピカル・ミュージックにまつわる世界的なネットワークが形成されるうえで大きな功績を果たしてきたリカルド・マシップ。彼が単なるハードコアなディガーではなく、野心的なパーティー・オーガナイザーであり、素晴らしいエディット・メイカーであることはインタヴューの前半でも細かく触れたが、このインタヴュー後半では、「トロピカル・ミュージックの象徴」ともいえるSOFRITOとの出会いや来日記念に制作されたミックスCD『UGALI & GREENS』の内容まで、会話の内容は多岐に渡った。地図をもたず、自身の嗅覚だけでアフリカ音楽奥の細道を探検してきたリカルドの言葉は、やはりどこまでもスリリングだ。 彼の話は、リカルド・マシップ/TROPICAL TREATSの名を一躍世界的なものとした名エディット「Waarewaah」から始まる。 Interview by 大石始 & 森本英人 ーー2009年にG.A.M
トロピカル・ミュージックの新たな地平を切り拓いたリカルド・マシップ・ワークスを、ソウル・ボナンザがご案内 ここ10年近く、トロピカル・ミュージックのDJやプロデューサー、アフリカンやカリビアンのレコードのディーラーたち、コレクター、リイシュー・レーベルのオーナー、そしてムラトゥ好きのクラブヘッズや情熱的な熱帯音楽愛好家たちの話題の中心に、リカルド・マシップは常にいた。リカルドがネット上にアップロードしたミックスは、僕たちをトロピカル・ミュージックのさらに深い迷宮へといざなう標石だった。DJやコレクターたちはミックスで聴ける未知の音源の正体をなんとしても割り出して自分も手に入れようとSNSで連絡をとり合い、レーベルのA&Rはリイシューを企画できないかと奔走した。 リカルドのミックス、あるいはDJセットは「いまここでしか聴けない音」に満ちている。そこで聴ける多くの音源が、現在のクラブのサウンド
ラテン音楽、ワールド・ミュージック、ブラック・ミュージック…これまでいかなるレーダーにもかかることなく見過ごされてきたパナマ共和国。改めて地図を開き、その歴史を紐解いてみると、パナマというエリアが想像以上にダイナミックな場所であることに驚く。 ロッキー山脈とアンデス山脈の結び目、北米と南米が出会う場所であると同時に、太平洋と大西洋との結節点でもあるという一大クロスロードだ。スペインの植民地時代から交易の要衝として栄華を極める一方、先住民だけでなくアフリカからの逃亡奴隷たちの格好の隠れ蓑となった奥深いジャングルを持ち、グラン・コロンビア時代には「コロンビアの黒人地区」と呼ばれたほどアフリカ色の濃い地域でもあった。そこへ、1850年代に始まった鉄道、その後の運河の建設が、西インド諸島を始め、欧州、中東、アジア等世界中から大量の労働者を呼び入れ、パナマは稀に見る多民族社会へと変貌する。 南はアコ
前回の記事では彼が関わったサウンドウェイの6作品を紹介したが、いよいよロング・インタヴューでベトのバックボーンに迫ろう。 まず、前編。80年代初期、ベイエリアのパンク/ハードコア〜初期エレクトロ〜バリオ・オールディーズに狂っていた若かりしDJベトは、どのようにしてラテン・ミュージックの底なし沼にハマりこんでいったのだろうか。パナマの各都市に辿り着き、ひょんなことから未知のレコードと出会ってしまった際のエピソードは鳥肌もの。手探りでパナマ音楽奥の細道を突き進んでいくその姿には感動すら覚える。また、後半にはDJベトが交流を持つDJ/パーティーの名前が多数出てくるが、ここで展開されているのは、アメリカにおいてトロピカル・ミュージックのネットワークがどのように形成されているのか、その見取り図ともなる話だ。 世界的なムーヴメントとなりつつあるトロピカル・ミュージックとはいったい何なのか? その答えを
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