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今日の WWW の爆発的な普及は、1993年 NCSA の Marc Andreessen らによって開発された、インラインで画像を表示できるウェブブラウザ「NCSA Mosaic」の登場によってもたらされたと言われている。シンプルで使いやすいインターフェイスと、急激に表現力を増した HTML ベースのコンテンツは人々を楽しませ、その無限とも思える可能性に世界中で様々なビジネスプランが立ち上がった。 私がウェブのデザインを始めた1997頃はちょうど、それまで主にネットワーク関連のエンジニアが携わっていたウェブコンテンツ制作の世界に多くのデザイナーが参入しはじめていた。彼らの多くはグラフィックデザインを専門としながら DTP プロセスの導入によってはじめてコンピュータの楽しさを知った人たちだった。インターネット先進国のアメリカでは David Siegel 等がよりグラフィカルで自由にレイア
ウェブデザインの憂鬱 どこかで誰かがこう言った。人類はウェブを得ることで飛躍的に賢くなるだろう。全ては突然に起きる。数千時間に及ぶユーザテスト、心理調査、全ての原則、概念、ガイドライン、そして GUI のデザインに注がれた全てのインスピレーションは、丁重に窓の外に投げ捨てられる。全ては突然に起きる。ページの美しさが全てであり、ユーザビリティは永久に後ろの席へと追いやられる。 それじゃだめだ、君たち。1992年、人類の進化は都会へ向かう突然のヒッチハイクによってもたらされたのではない。我々は変わらない。もっと重要なのは、我々のユーザも変わらないということだ。 GUI 以前の時代、我々は“暗い洞窟のメタファー”とも言われる目に見えないナビゲーションを使っていた。そのためユーザは心の中に複雑なナビゲーション構造についての複雑なメンタルモデルを形成して無理矢理周りの環境に適応していたのだ。このメタ
Apple は優位性を浪費している 熟練ユーザたちによるアンチ Aqua の戦線はますます血塗られてきており、誰も本当の問題については目を向けようとせず、それは Apple も同じで、10年前と20年前のインターフェイスを急激に合体させること以外には何もしていない。 Apple は「インターフェイスを考える」という優位な立場を Microsoft と共有しており、また一方では「独自のハードウェア」を作ることができるという強みも持っている。Apple は、そのどちらか一方だけでは満足しないようである。インターフェイスのテクノロジーにおける次の変革は、前回の時と同様、ハードウェアとソフトウェアの両方が変化することで生み出される。現在のインターフェイスは、ハードウェアにおける2つの重要な革新による結果であった。つまり、ビットマップ・ディスプレイとマウスである。両者とも1965年に作られたが、GU
「OK」ボタンの秘密 デザイナーというものはいつも、混沌とした事物の断片を整理して、どこまで最終的に求められる方向性を保ったままそれらを秩序立てることができるのかという挑戦を強いられている。そのために、最終目的に合わせたひとつの法則を作り出し、細かな選択(この部分は青にするのかそれとも赤にするのかといったこと)を行う上での判断基準にするのである。しかしひとつのデザインに求められるのはひとつの機能だけではない。論理的に考えれば機能衝突を起こすような要望があるのが普通であり、また、デザインにはそれを解決するだけの力があるのだ。 例えば、上級者にとっての使い勝手を向上させるために新たなインターフェイス要素を導入することが決まったとする。これは既存のデザイン言語に合わせてきちんと設計された機能であり、デザイナーはそれをどうやって定着した画面要素に加えようかと悩むことになる。そして一貫性を保ったまま
ナビゲーションの落とし穴 前回の「ウェブに関する基本的なメンタルモデル」でも書いたとおり、ウェブブラウザの「戻る」「進む」のボタンは、ウェブの閲覧という行動に地理的な移動概念を強く持ち込んでしまった。そのためユーザは、膨大な情報の中をページからページへ渡り歩いているような感覚でウェブサイトを利用している。ウェブサイトを作る側も、ユーザが最初に目にする画面を「ホーム」あるいは「トップページ」などと呼んで、そこから如何にしてユーザの求める情報まで導くのかということを第一義にインターフェイスをデザインすることになる。ユーザをうまく導くためには、そのウェブサイト全体の情報構造を目に見えるような形であらわしたり、その構造の中で今ユーザがどの部分を見ているのか(どこにいるのか)が分かるようなサインをどこかに埋め込んだりしなければならない。 ウェブページ上でこういった役割を持つインターフェイス要素を一般
by Infoperience Lab. ウェブサイト開発の現場で直面する様々な問題を中心に、今多くの分野で注目されている、情報アーキテクチャ、ユーザビリティ、インターフェイスデザインなどに関連する話題を取り上げるコラムです。 このコーナーでは、読者の皆様からのコメントや、コラムの投稿をお待ちしています。書式や文字数は自由です。フォームかメールでお送りください。 Menu
Infoperience では、情報デザイン、ユーザビリティ、インターフェイスなどに関する情報を掲載しています。by Bruce Tognazzini Bruce "Tog" Tognazzini 氏は、14年間の Apple 在籍中 Apple Human Interface Group を設立し、ヒューマンインターフェイスエバンジェリストとして活躍したソフトウェアエンジニアです。その後 Sun に移り、またその後は Jim Clark 氏によって設立された Healtheon/WebMD のリードデザイナーを務め、現在は世界中で最も注目されるユーザビリティ・コンサルティング会社 Nielsen Norman Group の一員として活躍しています。これまでに「Tog On Interface」と「Tog On Software Design」という著作があり、オンラインにおいては「As
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