価格戦略に必要とされること ここでは、価格戦略の策定に有用な調査法を紹介します。 価格は単に商品の価値はどのくらいか、どのくらいの売上をもたらすか、利益はどのくらいか、というものを表す数字ではありません。広告や店舗の雰囲気等と同様に、価格が生活者の間に商品のイメージを創出し、生活者に満足を与えるという役割を持っています。 例えば高級ブランドのバッグが3,000円で売られていたとしたら、恐らくそのバッグはニセモノではないかと疑われ、「買いたい」と思う人は非常に少ないと思われます。これは“価格が商品の品質を表す”と、生活者にとらえられているという側面を持っているからです。(価格の品質バロメータ仮説[Levitt, 1954他]による) 価格設定の問題では、価格を下げれば販売量が増えるという単調な関係を想定するのではなく、商品のイメージやコンセプトとのコンテクストも考えることが要求されます。この