開場前から、体育館はもとより、最寄駅である中河原駅のバスターミナルにもバスを待つ幾重もの列ができていた。途切れることなく訪れる人、また人。「64年の歴史とファンの皆様に感謝を込めて」。これまで変わらず応援し続けてくれた人たちが「来てよかった」と思われるように。ただその一心でスタッフが準備を重ねた、手づくりのファン感謝祭がここに幕を開けた。 選手が入場するまでの1時間余り、来場者は会場にある写真パネルやトロフィー、トピックス記事やアルバムの展示に足を止め、それぞれがブルーロケッツを見続けてきた時間に思いを馳せる。いつだって輝き続けてきた、愛すべきチームの記憶が褪せることはない。涙ではなく、笑顔で。これまでのファン感謝デーと同じように、約600名もの多くのファンが会場に集まってくれた。 大きく、そして温かな拍手のなか、背番号順に1人ずつ入場してくる選手たち。なかには、日本代表としてワールドリ