群れをなして行動する西表島のノヤギ=2023年5月9日、西表島東部のホネラ付近(環境省西表自然保護官事務所提供) 西表島で増加している野生化したヤギ(ノヤギ)について考える勉強会(主催・環境省西表自然保護官事務所、竹富町農林水産課)が9日と10日、離島振興総合センターと中野わいわいホール、竹富町役場で開かれた。地元関係者や有識者らが参加し、島内での侵入状況などについて情報共有を図り、防除と適正飼育を早急に進めていくことを確認した。 西表島では近年、西表東部を中心にノヤギの侵入・繁殖が確認されており、▽植生を食べつくすことによる生態系への被害▽踏みつけによる土壌流出・サンゴ礁への被害▽農作物への被害▽ふん尿による公衆衛生の被害―等が懸念されている。 西表自然保護官事務所によると、昨年ノヤギに関する情報は個体確認、痕跡確認含め95件で、2019年の9件から大幅に増加。東部の古見岳周辺で目撃情報