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音楽と本に関するmurashitのブックマーク (13)

  • 読書メモ:増田聡『聴衆をつくる』 - 古い土地

    増田聡『聴衆をつくる』(青土社、2006年) www.amazon.co.jp 音楽批評、というよりも「音楽批評」批評の。 「ポピュラーミュージックを学問の対象として初めて扱ったテオドール・アドルノは、聴くことの研究を標榜して聴く人を研究していないか?」(第一章)とか「日語ロック論争は読み間違えられてないか?」(第五章)といった問いを提示し、文献の再検討を通じて音楽の聴き方・語り方に一石を投じる。 音楽について何か書こうとしている人、音楽に関する「好き/嫌い」の表明(「愛着のディスクール」とまえがきで呼ばれている)から距離をとりたい人にお勧めしたい。 惜しいところを一つ挙げると、内容的にはもっと広い層にリーチできるのに書き方のせいで阻まれている感がある。「批評」の身振り(事前説明なくロラン・バルトやアドルノを引用するなど)に慣れてない人は「いくつかのトピックを読んだけど、ある程度予備知

    読書メモ:増田聡『聴衆をつくる』 - 古い土地
  • 音楽の話を進める過程で参照した本 - ギーゼラとえいよんさいず

    参照できてないですけど。 これ以外にもあれこれ読んでるんですが印象に一定以上残ったものを挙げておきます。 〈無調〉の誕生: ドミナントなき時代の音楽のゆくえ 作者:敏江, 柿沼株式会社音楽之友社Amazon KORGの安価なmicroKEY-25を膝に載せながらブラウザピアノを鳴らして喜んでる私、またX度の音程計算の解釈やコードの仕組みの初歩的なところを鍵盤で試し弾きして面白がってる私のような読み手に、書のような研究書は「無謀」の一言ではあったけれど(スコア分析も当然がんがんでてくるのだ・・)、どうしても気になった。だから買ってまで読んだ。ということで、非常に狭く限定的に理解したテーマ系を私なりに飲みこんだ上で言うと、(著者の企図には反するかも知れないが)たとえば人文系ではジャン・スタロバンスキー『ソシュールのアナグラム』に通じるスリルがあると思った。12音技法あるいはトータルセリエリズ

    音楽の話を進める過程で参照した本 - ギーゼラとえいよんさいず
  • 大谷能生×吉田雅史が語る、近年の音楽書の傾向とその可能性 「ファクト重視で念入りに検証した批評が増えている」

    大谷能生×吉田雅史が語る、近年の音楽書の傾向とその可能性 「ファクト重視で念入りに検証した批評が増えている」 音楽に関する書籍が近年、ますますバラエティに富んでいる。2019年に発売されたものだけでも、人文書院からはロックミュージックの歴史を壮大なサーガとして描いた西崎憲『全ロック史』、DU BOOKSからは新たなヒップホップ史観を提示するソーレン・ベイカー『ギャングスター・ラップの歴史 スクーリー・Dからケンドリック・ラマーまで』、リットーミュージックからはプログレッシブ・ロックの歌詞に着目した円堂都司昭『意味も知らずにプログレを語るなかれ』など、多様なテーマ/切り口の音楽書が並ぶ。これらの書籍を並べて俯瞰した時、近年の音楽を巡る言説にはどのような傾向や変化が見られるのか。音楽家であり批評家でもある大谷能生氏と吉田雅史氏が、近年の音楽書について濃密な対談を繰り広げた。なお、最終ページには

    大谷能生×吉田雅史が語る、近年の音楽書の傾向とその可能性 「ファクト重視で念入りに検証した批評が増えている」
    murashit
    murashit 2019/12/11
    おもろい
  • レジー著「夏フェス革命」(blueprint)はP148から大笑いしながら読め! - kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「音楽ライターのレジーさんがを出された」 司会者「「夏フェス革命ー音楽が変わる、社会が変わる」(blueprint)」 kenzee「4年ぐらい前、彼が大阪に来られた際にメシったことがある。その時はちょうどクイックジャパンやMUSICAなどの音楽誌にコラムを寄稿されはじめた頃だ。オイラもその時は多少、偉そうに先輩ヅラしていたものだが」 司会者「エライ水開けられましたナ~、センパ~イ(葉巻をくゆらせながら)」 kenzee「今、この夏フェス革命を読み終わって、静かな興奮を噛みしめている。夏フェス弱者のボクでもこんな面白いんだからたぶん、コレ面白いなのだろう。このの骨子はこうだ。著者のレジーさんは高校時代にフジロックでフェス初体験をしたが、まだまだフェス黎明期のこの時代、今ほどフェス環境が整備されていなかった時代の初体験はボロボロになったそうだ。そして2年後、大学生になって

    レジー著「夏フェス革命」(blueprint)はP148から大笑いしながら読め! - kenzee観光第二レジャービル
  • 日記 2018年12月7日(オーニソロジー、SNJO、七尾旅人、SKY-HI) - ただの風邪。

    murashit
    murashit 2018/12/10
    『バンドやめようぜ!』おもしろそう
  • 『マイルス・デイヴィス「カインド・オブ・ブルー」創作術』アシュリー・カン - marginalia

    音楽ジャーナリストによる『カインド・オブ・ブルー』の、著者が言うところの「レコード」。レコード史上に残る名盤『カインド・オブ・ブルー』がどのようにして作られたのかを追ったドキュメントである。中心になるのは、二回にわたって行われた録音の実際がどのようなものであったか。コロンビアから提供されたマスター・テープを実際にスタジオで聴き、当時のことを記憶する関係者にインタビューし、どのテイクは誰の失敗によって没になったか、どんなノイズが混じったのか、それらに対するミュージシャンたちの反応を、いちいち事細かに文章化している。 もちろん、読むだけで十分面白いが、できれば実際にステレオでレコードを聴きながら文にあたることをお勧めする。同じアルバムでありながら時間をおかれて録音された二回のセッションで、録音のマイク位置が逆転しているキャノンボール・アダレイとジョン・コルトレーンのソロの受け渡しの変化が手

    『マイルス・デイヴィス「カインド・オブ・ブルー」創作術』アシュリー・カン - marginalia
  • 都築響一×磯部涼『ヒップホップの詩人たち』前編 - Time Out Tokyo (タイムアウト東京)

    において、ラップ・ミュージックはいささか奇妙なジャンルとして成立している。アメリカのように、巨大な市場があるわけではない。では、アンダーグラウンドな思想を貫いているのかというと、必ずしもそうではない。それでも、既に30年近い歴史を持ち、途切れる事なく、芸術的創造と商業的成功に対する野心を抱えた若者が参入し、新陳代謝を促してきた。確かに、端からすれば、閉塞的に、もしくは、空回りしているように思えるかもしれない。いまだ、「日人がラップってwwwww」と嘲笑されることもしばしばだ。しかし、1歩踏み出して、中を覗き込んでみれば、あなたは意外にも多様で豊潤な表現と出会うことになるだろう。また、その場所は、多くの人が見て見ぬ振りをする社会のダーク・サイドの縮図でもある。2013年1月に、都築響一が上梓した単行『ヒップホップの詩人たち~ROADSIDE POETS』は、15人の日人ラッパーのイ

  • 日本とラップ - 死に舞

    例によって趣味と研究をかねた読書。 グローバリゼーションと音楽文化―日のラップ・ミュージック (双書 音楽文化の現在) 日の若手のラップ研究の第一人者、木玲一による著作。勁草書房のポピュラー音楽研究の双書の二番目。私は木氏の論文などすでに読んでいるものがあったので、特別に新たな見地が得られたわけではないけどこういうが出版させれることは喜ばしい限り。以下、内容についての若干のコメント。 グローバリゼーションってのは昨今の文化研究ではかなりメジャーなイシューなわけだが、その辺の事情に詳しくないと、なんでグローバリゼーションってのが問題になるのかいまいちわかりにくい。書では、ある特定のネーションと関連があった文化が別の地理領域で需要されることをグローバル化として呼んでいる。それに対比してグローバルした文化がある地理領域に根付くことをローカル化と呼んでいる。後者はドメスティケーションと

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  • DJカルチャーと翻訳文学 〜その驚くべき親和性〜 - スキルズ・トゥ・ペイ・ザ・¥

    昨年、K・W・ジーターの「ドクター・アダー」に出会ってしまって以来、30も半ばにさしかかろうというのに正に「茨の道」であるSFに興味を持ち始めてしまった訳なんです。最近は古屋に行くのが楽しくて楽しくて、時間が許す限り、仕事帰りに通勤径路のブックオフやそれより小規模のチェーン店をひやかすのが日課となっております。 その割には自分の読書ペースは決して速い方ではなく、積読は文字通り積まれていく一方なのですが、なんかこう、掘り出し物/レア物にフイに出くわした時の恍惚とした感覚が「何かに似てるなぁ」と思っていたのですが、それがかつて熱心だった「レコード掘り」と驚くほど似ていることに気が付きました。 1.○○文庫=レーベル 上記画像はよく寄る某大型チェーン店(さっき名前出したじゃんか)のハヤカワ文庫のコーナー。ご存知の方も多いとは思いますが、ハヤカワ文庫には「HM=Hayakawa Mystery

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  • 民俗音楽の彼方へ | 私たちは20世紀に生まれた

    沼辺信一 [Shin-ichi Numabe] 1952年東京に生まれ、 1975年まで埼玉で暮ら す。大学を中退後は 上京して独り暮らしを 始め、多くの友人と出 逢う。生活のためバイト に精を出すうち、編集 プロダクション見習とし て書籍編集のイロハを 身につける。1988年、 取材で初めて訪れた外国 都市がレニングラード だった。 1989年から2003年 まで美術館の学芸員。 ジョゼフ・コーネル、 モネ、ルノワール、 若林奮など の展覧会を担当。 引退後は海辺で悠々自適の生活を旨とし、ブログ執筆のほか、折りにふれてバレエ・リュス、ロシア、プロコフィエフの日滞在などについて論考を綴っている。国境を越えた20世紀芸術の伝播に強い関心を抱くとともに、自らのルーツである70年代カルチャーにもやみがたい郷愁を 覚える。 ◆ 好きな作曲家/ パーシー・ グレインジャー、モーリス・ジョーベー

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    murashit
    murashit 2009/04/23
    バルトークの仕事について
  • 09/03/25  『日本の電子音楽・増補改訂版』 いよいよ発売! | 愛育社的日乗

    増補改訂。 2006年、在野の一研究家がほぼ一人で、電子音楽の開拓者たちの歴史的証言、そして目も眩む程の厖大な資料を一冊にまとめ上げた「日の電子音楽」。 630頁以上にも及ぶその怪著は、各方面に驚愕と称賛をもって迎えられた。 あれから3年…。 気鋭の論客5名(大谷能生、石塚潤一、鈴木治行、野々村禎彦、金澤一志)による論文、延べ24名に及ぶ作曲家へのインタビュー(総計41名)を追加し、全面的な改稿、新発見のデータを加えて約500頁を増補した 「日の電子音楽」の決定版! 1950年代、電子的に合成された発信音や磁気テープを素材にした全く新しい音楽の世界が戦後日音楽家たちの目の前に開け始めた。彼らはその可能性に戦慄し、また魅惑された…。その技術は様々な歪みを起こしながらも独自の発展を遂げ、現在の創造的な音楽を生み出す礎となっている。戦後日音楽界に旋風を起こした「電子音楽」の軌跡を、厖

    09/03/25  『日本の電子音楽・増補改訂版』 いよいよ発売! | 愛育社的日乗
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    murashit 2009/04/13
    結局買ってなかったのでこれを機に購入する
  • 新音楽誌ヒアホン創刊のお知らせ

    top音楽誌ヒアホン創刊のお知らせ このたびHEADZでは、新しい音楽専門誌を創刊する運びとなりました。 雑誌名は、ヒアホン。英語表記はHEAR-PHONEですが、カタカナでヒアホンと呼んでください。 HEADZが編集発行する音楽雑誌としては、FADER以来のものになります。 ヒアホンは嘗てのFADERが担っていた、未だ世に知られていない刺激的な音楽の紹介、という要素だけではなく、より幅広い視点で、しかし明確な選択眼をもって、「いま聴かれるべき音楽」を取り上げていきたいと考えております。 ヒアホンはリリースされるCDが何でも載っている情報誌でも、ミュージシャンへのヒューマン・インタレストのみに特化した雑誌でもありません。 メジャー/マイナーを一切問わず、完全なオーバージャンルで、私たちと私たちが信頼する音楽の聴き手=書き手たちが、心の底からレコメンド出来る音だけを選りす

    murashit
    murashit 2009/03/12
    そういえばFARDERってどうなってるんだっけとおもったらこんなのが!
  • 『大人の科学別冊 シンセサイザー・クロニクル』、ロジック・システム&アート・オブ・ノイズ復刻など近況報告 - POP2*5

    シンセサイザー・クロニクル (大人の科学マガジンシリーズ) 作者: 大人の科学マガジン編集部出版社/メーカー: 学習研究社発売日: 2008/07/30メディア: ムック購入: 16人 クリック: 319回この商品を含むブログ (137件) を見る 約半年更新してなかった当ブログだが、その時期に小生が関わったものがやっと一通りリリースを終えた。今回はその中で主だったものを紹介しておく。 まず古い順番から、『大人の科学別冊 シンセサイザー・クロニクル』(学習研究社)。電子ブロックの復刻などのユニークな事業展開を行ってきた学研が、「小学生時代に読んだ雑誌『*年の科学』シリーズの付録の感動を今」ということで、「冊子+格実機」で2000円台というパッケージの定期刊行誌として創刊させたもの。プラネタリウム、ベルリナー式蓄音機、鉱石ラジオ、パンチカード式手回しオルゴールなど、買えば数千円もしそうな実

    『大人の科学別冊 シンセサイザー・クロニクル』、ロジック・システム&アート・オブ・ノイズ復刻など近況報告 - POP2*5
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