今年、日本で海外旅行が自由化されて50年が経ちました。今では手軽に格安で他の国に行く事もできるようになり、ネットを覗けば他の国の情報は文字だけでなく、画像や動画でも簡単に手に入れる事ができます。 情報に溢れた今、私たちは旅に行く必要があるのでしょうか? 約40年前から変わらないスタイルで旅を続けている旅作家、下川裕治さんに話しを伺ってみました。 「自分の旅」は現地へ行かない限りつくられない 旅というものに何を求めて行くかと言う事は、僕自身もそんなにはっきりわかりません。ただ、「どうして旅に出るか」って、「行ってみなきゃわからない」から。 例えば、パリのエッフェル塔はネットでもガイドブックでも見れる。ただ、現地でエッフェル塔を見上げている自分の周りに、うっとうしいフランス人が居たり、塔の前を車がガンガン走っていたり、冬になるとすごい寒さに包まれる。そういう空気の中で見るエッフェル塔こ