急成長するASEAN。来年中にはAEC=アセアン経済共同体の設立を目指し、一大経済圏を築き上げようとしています。 その中心を担うとされるタイの巨大流通グループ「サハ・グループ」のブンヤシット・チョックワタナー会長(77)が、経済番組Bizプラスサンデー飯田香織キャスターのインタビューに応じました。 ブンヤシット会長は若いときに大阪で働いた経験を持つ大の日本通。インタビューは日本語で行われ、ASEANでのビジネスの将来性を熱く語ってくれました。 敗戦後の日本に学ぶ Q: 18歳から24歳まで日本におられたということですね。 A: 昭和30年代、大阪に住みました。当時の日本は敗戦後の回復過程でした。日本は貧乏でみんな厳しく働く、そういう精神を学びました。 Q: タイでは中間層が増えていると実感していますか。 A: 実感しています。例えば、昔、日本食のレストランをタイに持ってきた