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2014年4月19日のブックマーク (17件)

  • スピヴァク『文化としての他者』について ――現代フェミニズムの地平 - 鳥籠ノ砂

    デリダ『グラマトロジーについて』の英訳を手がけたスピヴァクが長大な「序文」で示したのは、「抹消の下へ置く」身振りへの並々ならぬ関心だった。それは彼女には、デリダの脱構築思想と他の現代思想を分ける大きな境界線に見えたのである。では、その関心はどのような形でスピヴァクの哲学に表れているのか。そのことを我々に教えてくれるのが、評論集『文化としての他者』(1987)である。先のデリダ論で実質的なデビューを飾った1976年から、11年が経とうとしていた(イェーツに関する博士論文を提出した1974年から数えれば、13年もの歳月になる)。 スピヴァク『文化としての他者』に収められた論考が一貫して主張するのは、言葉(文字=手紙)が常に暴力性と偏向性を孕んでいること、言わばある種の「刃」だということである。どんな言葉も他人を傷つける可能性を秘めているし、歴史的・地理的な制約を逃れることはできない。この主張は

    スピヴァク『文化としての他者』について ――現代フェミニズムの地平 - 鳥籠ノ砂
    nebokegao
    nebokegao 2014/04/19
    「「理論/実践」「説明/文化」「解釈/政治」の二項対立は、転倒されると同時に保持されるべきものなのである」
  • スピヴァク『デリダ論』について ――現代フェミニズムの地平(1) - 鳥籠ノ砂

    ガヤトリ・C・スピヴァク(1942~)はジャック・デリダ『グラマトロジーについて』(1967)の英訳を手がけ、そこに長大な序文(1976)を記した。彼女はデリダの略歴を紹介し終えるや否や、ヘーゲルとデリダの関係から「序文」一般の問題を説いてみせる。さらにはハイデガー、レヴィ=ストロース、ニーチェ、フロイト、フッサール、フーコーそしてラカンなどを参照し、彼を詳細に論じるのだ。そうした「デリダ論」を読むことで、フェミニストとしてのスピヴァクがデリダからなにを受け取ったのか明瞭に察することができる。 まずスピヴァクがハイデガーを片手に注目するのは、デリダの「抹消の下に置く」身振りである(具体的には、こんな風に書くことである)。それは言わば、「唯一利用可能な言語を使用しながら、その前提には同意しないという戦略」(p32)だ。そしてその戦略は、レヴィ=ストロースの「ブリコラージュ(器用仕事)」という

    スピヴァク『デリダ論』について ――現代フェミニズムの地平(1) - 鳥籠ノ砂
    nebokegao
    nebokegao 2014/04/19
    「デリダは、自身の脱構築を脱構築するために「抹消の下に置く」。スピヴァクがデリダから受け取った最大のものは、まさにこうした態度であるように思われる」
  • 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

    松岡正剛の千夜千冊
    nebokegao
    nebokegao 2014/04/19
    「スーパーキャピタリズム:経済権力の主体が投資家と消費者に移っていくことによって、一国の経済社会の「影の部分」が肥大化/企業のコンプライアンスなど、むしろ企業の社会的責任力を低下するものだ」
  • 増山士郎 「毛を刈ったアルパカのために、そのアルパカの毛でマフラーを織る」 (Bギャラリー)

    現代美術家、増山士郎のB GALLERYでは9年ぶり2回目となる個展を開催します。展では、ペルーの標高4900メートルの高山地帯で地元の人々の協力を得てアルパカの毛を剃り、毛から糸を紡ぎ、マフラーを織る過程の記録映像を伴った最新のインスタレーション作品を展示。作品制作を通して彼が体験したことを、映像展示とトークでご紹介します。 [アーティストトーク] 日時: 4月20日(日) 15:00-17:00 / 参加無料 会場: B GALLERY ゲスト: 会田誠(アーティスト)

    増山士郎 「毛を刈ったアルパカのために、そのアルパカの毛でマフラーを織る」 (Bギャラリー)
    nebokegao
    nebokegao 2014/04/19
    新宿BEAMS。「ペルーの標高4900メートルの高山地帯で地元の人々の協力を得てアルパカの毛を剃り、毛から糸を紡ぎ、マフラーを織る過程の記録映像」
  • 2013-08-11

    ある奴隷少女に起こった出来事 作者: ハリエット・アン・ジェイコブズ,堀越ゆき出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2013/03/29メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (8件) を見る 尊敬する知人に勧められたので期待して読み始めた。期待を大きく上回っていた。内容はタイトルからおよそ想像がつくだろう。アメリカに奴隷制があった1800年代、ノースカロライナで生まれ育った著者の体験を記している。 奴隷制については「アンクル・トムの小屋」とリンカーン、そして小中学校の時に習った黒人霊歌にまつわるエピソードくらいしか知らなかった。そのため書が記す、奴隷制がもたらす白人家庭における人心荒廃については、想像したこともなかった。それは、書によれば、こういうことだ。 白人の奴隷所有者(男性)は、所有する女性の奴隷との間に何人もの子どもをもうける。子どもの肌の色が薄いため、父親が奴隷でない

    2013-08-11
  • http://www.eg-artist.com/?p=532

    http://www.eg-artist.com/?p=532
  • (元)登校拒否系 - 「永遠の嘘をついてくれ」――「美しい国」と「無法者」の華麗なデュエット 前編

    『メメント』のあるシーンにおいて、主人公のレナード(ガイ・ピアーズ)は、自らの記憶障害についてモーテルのフロント係に説明する。 レナード:私には障害(コンディション)があるんだ。 フロント係:障害? レナード:記憶がないんだよ。 フロント係:記憶喪失か? レナード:いや、違う。短期記憶がないんだ。自分が誰なのかということはわかっているし、自分のことなら何でも知っている。だがケガを負って以来、新たには何も記憶することができないんだ。何もかもが消え果ててしまう。長く話しすぎると、話がどう始まったのか忘れてしまう。私たち[=ピアーズとフロント係]が前に会ったことがあるかどうかもわからないし、次に会ってもこの会話は覚えていないだろう。だから私がヘンに見えたり無礼だったりしたら、それはたぶん……。 [レナードはフロント係が珍虫を見るように彼を凝視していることに気づく。] レナード:前にも君にこの話を

    (元)登校拒否系 - 「永遠の嘘をついてくれ」――「美しい国」と「無法者」の華麗なデュエット 前編
    nebokegao
    nebokegao 2014/04/19
    映画『メメント』、歴史修正主義、体罰教師——「積極的な「無知」/「ダーティ」なことに手を染めるという倫理」
  • 体罰の被害および目撃とPTSDとの関連、長期的な影響について - 好きを学びに。学びを仕事に。

  • Pursuing Big Oceans : 精子と卵の融合は考えているよりもずっと壮大な話だと思う - livedoor Blog(ブログ)

    正直なところ、この話は万人受けするとは思えないし、実際大きなニュースになっているわけでもないけれど、生物というものを捉えていく上でかなり重要な示唆を与えている仕事ではないかと思ったので、ブログで紹介してみることにする。 今回紹介したいのは、つい数日前にNatureの電子版に出た以下の論文。なんか今、雌ちんちんの発見(参考)といった"性"のことが話題に上がっているけれど、こちらは蝉コロンさん案件ではなく、至ってくそ真面目な話で精子と卵細胞が受精をするのに必要な、卵細胞側のタンパク質を見つけたという仕事だ。ただね、地味だけど凄いと思うのよ、これ。 → Juno is the egg Izumo receptor and is essential for mammalian fertilization : Nature : Nature Publishing Group 生命の誕生におけるギリシ

    Pursuing Big Oceans : 精子と卵の融合は考えているよりもずっと壮大な話だと思う - livedoor Blog(ブログ)
  • 1988年に書かれた「レズビアンと出会ったら:異性愛者の女性へのヒント」が今でも十分役にたちそう

    「同性愛者」という言葉から連想されるものはものすごく人それぞれですし、現実も相当に多様です。こちらは88年ごろにアメリカの大学の講義で配られたレジュメですが、異性愛者の女性がレズビアンと出会ったとき、まず分かっていないといけないことがまとまっています。 このレジュメは、1988年ごろにウィスコンシン大学マディソン校の講義で配布されたものを、ニューヨークに住む音楽批評家ジョディー・ロウゼンの友人引越しの際に発見したものであるとのこと。 #OMG: Circa 1988 UW-Madison Women's Studies 103 Handout: "When You Meet a Lesbian: Hints for the Heterosexual Women." pic.twitter.com/ZhzE0cK4VQ — Jody Rosen (@jodyrosen) 2014, 4月

    1988年に書かれた「レズビアンと出会ったら:異性愛者の女性へのヒント」が今でも十分役にたちそう
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    サービス終了のお知らせ いつもYahoo! JAPANのサービスをご利用いただき誠にありがとうございます。 お客様がアクセスされたサービスは日までにサービスを終了いたしました。 今後ともYahoo! JAPANのサービスをご愛顧くださいますよう、よろしくお願いいたします。

  • 安倍内閣が検閲に乗り出した、「VERY」の “賢妻”路線への内閣の関心と動向

    「VERY」3月号(光文社) 「VERY」(光文社)は、30代から40歳前後の母親をターゲットにした人気ファッション雑誌だ。井川遥を表紙にしたセレブママ路線が受け、部数も35万部を誇っている。ところが、その「VERY」編集部に意外なところから一の電話がかかってきた。電話の主は内閣広報室。安倍内閣のメディア対策を一手に担っている部署だ。電話をとると、相手はこう切り出したという。 「秘密保護法を特集するのですか。それならうちも取材してくれませんか」 確かに、「VERY」3月号には「お母さんこそ、改憲の前に知憲! 今、改憲が実現したら、将来、戦地に行くのは誰?」と題された記事が掲載される予定で、そこでは特定秘密保護法についても詳しく触れられていた。つまり、安倍内閣は批判記事が掲載されるのを知り、「こちらの言い分も載せろ」とやんわり圧力をかけてきたといえる。 しかも、電話がかかってきたのは同号の

    安倍内閣が検閲に乗り出した、「VERY」の “賢妻”路線への内閣の関心と動向
  • 転載バトル続くネットの中 引用はこうやれ!:朝日新聞デジタル

    「無断引用」という表現は、けっこうよく目にしますが、きわめて評判が悪いことをご存じでしょうか。とりわけ、著作権の専門家の間ではそうです。 そもそも引用は無断でしてよいので、「馬から落馬」的な言い回しの上、「無断引用」という語に否定的ニュアンスがあり、引用を無断でしてはいけないかのような誤解を与えるからです。 引用にはルールがあり、それを守らないものは「無断転載」などと呼ばれます。さらに出典を示さず自作のように見せかけた場合は「盗用」「剽窃(ひょうせつ)」など、さらに厳しい表現になります。 匿名掲示板の2ちゃんねる(2ch)が、掲示板の書き込みの転載禁止を明示し、ネットで話題になっています。2chの書き込みを勝手に転載してまとめる、いわゆる「まとめサイト」が増え、2ch利用者の不満が募っていたためのようです。 著作権侵害は親告罪のため、権利者の告訴がなければ刑事裁判になりません。民事も当然、

    転載バトル続くネットの中 引用はこうやれ!:朝日新聞デジタル
    nebokegao
    nebokegao 2014/04/19
    「引用は無断でしてよい/〔ただし、〕引用にはルール(「主従関係性」と「明瞭区別性」)があり、それを守らないものは「無断転載」「盗用」「剽窃」」
  • BLOGOS サービス終了のお知らせ

    平素は株式会社ライブドアのサービスを ご利用いただきありがとうございます。 提言型ニュースサイト「BLOGOS」は、 2022年5月31日をもちまして、 サービスの提供を終了いたしました。 一部のオリジナル記事につきましては、 livedoorニュース内の 「BLOGOSの記事一覧」からご覧いただけます。 長らくご利用いただき、ありがとうございました。 サービス終了に関するお問い合わせは、 下記までお願いいたします。 お問い合わせ ※カテゴリは、「その他のお問い合わせ」を選択して下さい。

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    nebokegao
    nebokegao 2014/04/19
    「現在のアメリカの問題点をまとめたノンフィクション的な作品とかんがえると良いのはないか」
  • 自然と人間を行動分析学で科学する: 日本行動分析学会から「体罰」に反対する声明が公表されました。

    家庭や学校などの場面を問わず、子どもでも大人でも愛犬でも、学び手の学習を口実とした教え手による暴力行為であるすべての「体罰」に反対しています。 反対するだけではなく、暴力を使わずに教えたいことを教えることを推奨し、その方法についても情報提供しています。行動分析学の領が発揮されるところです。 昨年度はこの声明文を策定するタスクフォースの委員長を務めさせていただき、あらためて「体罰」に関連する文献を読み直し、考え、自らの教育行動も振返る、充実した時間を過ごさせていただきました。そのような機会を与えて下さった、園山先生や、一緒に仕事をしたタスクフォースのメンバーにこの場を借りて感謝いたします。 法務省の「平成25年における「人権侵犯事件」の状況について(概要)」によると、教育職員による体罰に関する新規救済手続開始件数は887件(前年比139.7%)と増加しています。 体罰はまだまだ頻繁に行われ

    自然と人間を行動分析学で科学する: 日本行動分析学会から「体罰」に反対する声明が公表されました。
    nebokegao
    nebokegao 2014/04/19
    「行動分析学やその他の心理学の研究からは「体罰」には百害あって一利なしということがはっきりと示されています」
  • cakes(ケイクス)

    cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日

    cakes(ケイクス)
  • 労働者はなぜ声を上げないか、労働運動はなぜ日本で起きないのか、という..

    労働者はなぜ声を上げないか、労働運動はなぜ日で起きないのか、という問題は、歴史的経緯とかそういったことよりももっと大きな問題として、そもそも一世紀以上かけても日に民主主義が定着してない問題と同根だと思う。 昨日ホッテントリで見た、これ 「■[自閉症関連]自閉症の子供がレストランに来たらどうするか?アメリカの警察恐るべしhttp://d.hatena.ne.jp/kuboyumi/20140416/1397793621」 自分は、一応教育関係者で、言わば民主主義の教育者であり、差別・偏見やなんかについても教育する立場にある人間だが、この動画見てものすごい敗北感と無力感に襲われたよ。上の動画自体は、所詮テレビのやらせじゃねえの、とか、そもそも風紀のいい地区のちょっとお高いレストランとかじゃねえの、とかいろいろ批判を言いたい人もいるかもしれない。(やらせだとしても、これを放映できる雰囲気があ

    労働者はなぜ声を上げないか、労働運動はなぜ日本で起きないのか、という..
    nebokegao
    nebokegao 2014/04/19
    「「配慮/察する」「謙遜」「迷惑」といった同族的集団主義的タームを美徳とする日本の文化・社会と、構成員の多様性を前提とした民主主義とは、そもそも相容れないようだ」