「私がオーバルルームに入ってまずやる初仕事は、新しく建築する連邦政府の建物をすべてカーボン中立化するよう行政命令を出すことです」 こう約束したのは米国のヒラリー上院議員である。「カーボン中立化(ニュートラル)」とは、自らエネルギー消費などを削減し、残る分についてはオフセット(他所で減らしたもので相殺する)によって、結果としてCO2を一切出さないことをいう。ヒラリー上院議員は大統領になったときの初仕事にこれを挙げ、温暖化対策に注力することを宣言したのである。 次期大統領を選ぶ予備選は2008年1月3日のアイオワ州を皮切りに、いよいよ始まる。両党の候補者達は追い込みに必死だ。そうした中、去る11月17日にロサンゼルスで米国の大統領選史上初めて、立候補者による温暖化問題に関する討論会が開かれた。その席上で飛び出したのがこの発言だった。 同議員はすでに発表している「エネルギー・気候計画」の中でCO
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