高知衛研報 . . . , 高知衛研報 53, 2007 37 牛 の胆汁及び肝臓中から分離されたカンピロバクター並びに 志賀毒素産生性大腸菌の血清型について 松本 紀子・谷脇 妙・絹田 美苗 *・千屋 誠造 * 【要旨】 平成16年6月∼19年1月に高知県内の食肉処理場に搬入された牛の胆汁及び肝臓のカンピロバクター並 びに志賀毒素産生性大腸菌 (STEC) の汚染実態について調査した。 カンピロバクターについては、 牛 318頭中74頭 (23.3%) の胆汁から、 牛165頭中2頭の肝臓から検出され、 すべて Campylobacter jejuni であった。 うち1頭は胆汁及び肝臓の双方から検出された。 血清型は、 O:4,13,16,43,50 (O:4-complex) が一番多く検出され、 次にO:2であった。 STECについては、 牛318頭中1頭 (